大反響!「ホームレス、ツイッターで路上生活を語る」仏市民の暖かいリツイート

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ホームレスの日常を想像してみたことはありますか? フランスでは5人のホームレスが路上生活の様子をツイートして、話題になっています。フランス市民との心温まる交流もあるようです。

「l’Insee(リンセ)」が発表した2011年度のフランスのホームレスの数は14万人以上。10年前と比較すると50パーセントの上昇です。パリを観光して、ホームレスの多さに驚く日本人旅行者もいます。

オンライン紙『The Local』によると、仏ラジオ局France Interとホームレス団体が協力して、ホームレスに対する社会的偏見をなくすことを目的とした、プロジェクト「Tweet2Rue」を立ち上げました。

24歳から47歳のホームレスの5人にスマホを渡し、先月の17日から6カ月間、彼らの日々の生活についてツイートしてもらう予定。

わずか数週間で数千人のフォロワーがつき、仏『Le Figaro』紙もプロジェクトに参加したホームレスのインタビュー記事を掲載しました。参加者の1人であるPatrickさんが視力の悩みをツイートすれば、ある眼鏡屋さんのオーナーから「うちにある眼鏡を取りにきなさい」とリツイートが。

同じく参加者の1人、Nicolasさんには犬が一匹います。身を守るためにも、心の孤独を満たすためにも、愛犬は大切な存在です。ある人に「なんてかわいそうな犬 (poor dog)」と言われ、Nicolasさんは「かわいそうな犬じゃないよ。

貧乏人(poor)の犬だ!」と返したとか。

Manuさんは「俺は貧乏だけれど、クレイジーじゃない」とツイート。

フォロワーの数が増えるにつれて、フランス人のホームレスに対する考えは変わってきているようです。Patrickさんは、「フランス人のホームレスに対するメンタリティを変えるには、6カ月ではたりないと思った」と、プロジェクト開始時の本音を語ります。

数週間の小さなつぶやきで、社会的偏見をとりさるツイート。その影響力は予想以上です。最後に彼らのツイッターのアカウントを記載しますので、フランス語の辞書を片手に彼らのツイートを読んでみませんか?

Nicolas: @nickopompons
Sebastien: @DjamaikaPtiseb
Ryan: @usher226
Patrick: @kanter57640
Manu:@115toimeme

参考:Homeless Frenchmen Tweet About Their Lives.
http://www.thelocal.fr/20131106/homeless-frenchmen-tweet-about-their-lives