イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督はこの数日、ワールドカップ(W杯)後に退任すると報じられ、後任候補をめぐって騒がれている。だが、6日にブルガリアとのW杯予選に臨む指揮官は、前日会見でこのように語った。

「ブルガリアはとても危険な、難しい相手だ。闘争心が強く、パスを回す力やカウンターが強い。大事な勝ち点がかかった試合なんだ。私は試合に集中している。冷静だよ。良い仕事をしてきた。だが、試合というのは常に不思議なものだからね」

「進退については、何も私は言っていない。しかるべきときが来たら、予定を立てていこう。だが、まだ何も決めていないのは明白だ。騒がれることには驚いていない。代表監督というのは特殊なポストなんだ。別に不快には思わないよ。まずはこの2試合に勝ち、それから話そう」

若手選手がまだ成長を遂げておらず、ベテランたちに再び扉を開くかもしれないとも騒がれた。

「彼らは将来の主役たちだ。近い将来かもしれない。(ジョルジョ・)キエッリーニは代表で64試合を戦ったが、レギュラーになったのは2008年になってからだ。それまではベンチだった。若手は経験を積まなければいけない。イタリア代表の重みに耐えられるようになったら、彼らが大黒柱だ」

プランデッリ監督は今回、MFチアゴ・モッタを再招集した。だが彼は、リーグアンというストレスが少ないリーグでプレーしている。

「T・モッタのことを忘れたことはなかった。何度かケガがあったが、素晴らしいパーソナリティーとテクニックの持ち主で、試合ではそういう選手が必要になるんだ。彼がコンスタントに良いパフォーマンスを見せられるようになることを願っている」

「彼の招集は全員に対するメッセージだ。我々は誰のことも忘れていない。明日の試合で(クラウディオ・)マルキージオと(リッカルド・)モントリーヴォがいないからT・モッタを呼んだわけではないんだよ」

FWステファン・エル・シャーラウィはいつ先発に入るのだろうか。

「キエッリーニが最初からスタメンだったわけじゃない。より信頼できる、より保証を与えてくれる選手たちがいたんだ。それに、相手は裏を取らせてくれないチームで、一定の動きをしなければいけない。精神的にエル・シャーラウィは落ち着いている」

FWマリオ・バロテッリも出場停止のため、FWアルベルト・ジラルディーノが先発予定だ。異なるタイプのストライカーだが…。

「ジラルディーノはゴールエリアで勝負できる選手だ。彼のようにニアポストに入れる選手はそう多くない。セリエAで160得点を挙げている。それが示しているはずだよ。バロテッリはより相手に基点を与えない選手だね」