インテルは26日のセリエA第9節で、アタランタと敵地で1−1と引き分けた。終盤のPK判定にインテル側は不服のようだ。PKそのものはGKルカ・カステッラッツィがセーブしたが、インテルの面々は不満をあらわにしている。

開幕からの8試合のうち5試合で、相手チームにPKが与えられており、クラウディオ・ラニエリ監督はアタランタ戦の分析をここから始めている。

「PK? インテルでは慣れていることだ。これらすべてが終わることを願おう。主審がPKを与えたんじゃない。副審だ。彼が責任を負った。仕方がない。今年はこうなんだ。少なくとも、(PKをセーブして)うまくはいった。でも、8試合で相手に5回のPKが与えられているんだよ。一つも明確なものはなかった」

一方で、戦術面に関する分析となると、ラニエリ監督の気分も和らぐようだ。

「素晴らしい調子にあるチームを相手に、インテルは良かったと思う。我々のパフォーマンスは良かった。前半は最初のシュートで失点してしまったよ。後半は全力を尽くした。私は選手たちのパフォーマンスに満足している。このまま続けなければならない。結果はついてこなかったけど、チームは試合ごとに成長を続けている。勝ち点は1ポイントだったが、パフォーマンスには満足だ」

「(次節)ユヴェントス戦に正しい気持ちで臨むべく、勝ち点3が欲しかった。ユヴェントスは良いプレーをしており、好調だ。我々にとって大きなテストとなる」

また、ラニエリ監督はGKジュリオ・セーザルの交代について、「ボールを蹴った際に内転筋を痛めた。明日検査する」と説明。一方、決定機に大きなミスを犯したFWディエゴ・ミリートについては、「ストライカーにはうまくいかないときもある。だが、彼はカンピオーネであり、足枷を解いてくれるだろう」と擁護した。

PK判定については、エルネスト・パオリッロ代表取締役も言及している。

「悔しいし、困惑している。8試合で5回のPKは記録だ。その多くが疑わしいもので、今夜もそうだった。こういうエピソードはほかの試合でも見たが、そのときはPKになっていなかった。おかしな流れがある」

「我々の場合はPKにするのが簡単であるかのようだ。どうしてこういうことが起きるのか、私には分からない。審判団には敬意を払っているよ。彼らのトップに抗議しているのではない。だが、すべてを引き受ける役割の人がいる。サッカー連盟会長だ。審判たちの調子がどうか、特殊な時期にないのか、チェックするのは彼の役割だ」

「審判の割り当てを問題視しているのではない。今は審判団にとって精神的に、我々に対してはPKを宣告しやすいようになっているということだ」