2001年8月4日13時6分、JFL松本山雅FC所属の元日本代表DF松田直樹選手が急性心筋梗塞で亡くなりました。

松田選手はU-16日本代表に招集されて以来、各世代の日本代表に選出され、1996年のアトランタオリンピックのいわゆる「マイアミの奇跡」、2002年日韓ワールドカップにおける「ベスト16進出」の原動力ともなった選手です。

この度の松田選手の訃報に触れ、多くの戦友たちが悲しみのコメントを寄せています。livedoorニュースではなるべく多くの選手のコメントをできるだけ紹介いきたいと思います。

●2002年Wカップメンバー

楢崎正剛
「眠ってるだけで、すぐに起きそうな感じだった。でも起きてくれなかったですね」

川口能活
「頭が真っ白で何もコメントが思い浮かばない」

森岡隆三
「信じられません。本当に残念でならない。マツ(松田選手)と組んでプレーするのが好きだった。マツのプレーを見るのが好きだった。マツが好きだった。日本最高のディフェンダーだったと思う」

宮本恒靖
「とても悲しく、寂しい思いでいっぱいです。同じ時代をプレーしたマツ。対戦相手として、時にはチームメートとして大いに刺激を受けてきました。ずっと走り続けてきた分、今は安らかに眠ってほしいと思います」
「マツと抱き合って喜んだことは忘れられません」

戸田和幸
「あまりに突然の訃報。
言葉がありません。
サッカーを愛しサッカーに全てを捧げてきた人に何故このような悲劇が。
残されたご家族、子供達の事を思うと言葉がありません。
ただただ御冥福をお祈りいたします。
プライベートでは特に付き合いがあったわけではありません。
ですが17歳以下代表の頃から一緒にプレイさせてもらってきました。
その頃からいつも元気でやんちゃなエネルギーに溢れた人でした、そして熱いハートがありました。
僕は正直あれだけ資質に恵まれた選手を見たことがありません、ヨーロッパでもディフェンダーとして成功出来る、それだけの図抜けた能力の持ち主でした。
代表でも一緒に闘いました。
本当に頼りになる存在でしたしピッチの上で安心して喧嘩が出来る数少ない人でした。
勝負に対する強烈な拘りがあったからこそです。
本当は今日お見舞いに行く予定でした。
自分なんかが行ってしまって逆にご迷惑になるかとも思ったのですがこんな自分の励ましでも僅かでも力になればと思いいざ出発をという時の訃報でした。
今回たくさんの人達が見舞いにかけつけ励まし回復を願い祈ったと思います。
きっと体は動かずとも魂は応えていたのではないのでしょうか、大きな声で今戻るから待ってろよと。
こういう形の突然の別れとなり本人が一番無念だったと思います。
大切な人にお別れの挨拶もする事が出来ずにさぞ悔しかったと思います。
でも残された我々は彼が示してきてくれた生き様からメッセージを受けとる事が出来ます、それをしっかり胸に刻んで強く生きていかなければただ悲しんでいるだけではマツさんも報われないと思います。
真っ直ぐな人は強いですから、真っ直ぐな思いは強いですから色々大変な事もあったと思います。
でもその真っ直ぐさが人々を魅了しこんなにもたくさんの人達が松田直樹さんを惜しんでいるのです。
僕は勝手にそう思っていますしそんな真っ直ぐさを少しでも見習って残り少ない現役生活に再度打ち込もうと決意しました。
今日の事があまりに突然でまたショッキングな出来事だったので地元メディアはじめマスコミの方達からのコメントを求める声に対処する事が出来ず申し訳ありませんでした。
もしよろしければこのブログ上から引用していただけたらと思います。
よろしくお願いします。」
(ガンバ大阪HPより)

明神智和
あまりにも早すぎてショックです。
練習中はポジショニングを非常に細かく確認しあって一緒にやっていました。ずっといろんな年代で一緒にやってきたので・・・。
代表ではチームメイトとして頼もしい存在でしたし、対戦相手としてはイヤな相手でした。いつもイヤなところにマツさんがいて、ガンバのホームでもマツさんのオーバーラップでやられたこともあります。いつも立ちはだかるすごい選手でした。
年はマツさんが一つ上になるのですが、面倒見がいいですし、でもやんちゃでわがままな人でした。気分屋なところもありました。でも、下の年代の選手にとっては、ああいう生き方がカッコいいとうつっていました。選手にとって、憧れの選手でした。
ずっと突っ走ってきた選手だと思いますし、闘ってきた選手だと思います。倒れてからも闘っていたと思います。今は少しゆっくりして欲しいです。
マツさんの想いをみんなが引き継いで頑張っていきたいと思います。
(ガンバ大阪HPより)

小野伸二
「サッカーだけではなく、人間としても素晴らしい人が、この若さで亡くなるのは悲しすぎる」

中田英寿
「俺はもう松には伝えたから。わざわざ他の人に言うことじゃない」

森島寛晃
「今はまだ信じられない。W杯という同じ舞台で戦い、またJリーグでともに戦ってきたメンバーなだけに残念でならない。サッカーに対して人一倍の情熱を持っていた」

西澤明訓
「マツとはユース代表のころからの戦友。対戦していて熱くなれる数少ないディフェンダーの1人でした。今まで全力で突っ走ってきたんだから、ゆっくり休んでください」

中山雅史
「一緒に闘った男が。こんなに若くして…。くやしい」


また、スカパーJSATでは松田選手の8/7(日)14:00よりメモリアルゲームを無料放送する予定です。