対戦カードに不満のデ・ラウレンティス　生番組をボイコットしてスクーターで逃走

2011年7月28日 11時49分

イタリアでスクーターって言ったらベスパ一択

イタリア現時間27日の午後8時過ぎ。レガが発表したセリエA2011-2012の対戦カードにナポリのデ・ラウレンティス会長は納得がいなかったようだ。

イタリア・サッカー協会会長や各クラブの会長クラスが集い、skyで生中継されていたセリエA新シーズンの対戦カード発表イベント。出席していたデ・ラウレンティス会長は、組み合わせが発表される直前のインタビューで「チャンピオンズやヨーロッパ・リーグを戦うクラブには、それなりに配慮して欲しいとお願いしてある」と語っていたのだが、発表された日程ではチャンピオンズ明けの第6節にアウエーでのインテル戦が組まれていた。

これを見て激高した会長は、生中継にもかかわらず席を立ってイベントをボイコット。慌ててカリアリのチェリーノ会長がスタジオの外まで説得に行くが、帰ってきたのは「もうたくさんだ。私は映画の仕事に戻らせてもらう」と捨て台詞を聞かされたチェリーノただ一人だった。

「自分がイタリア人であることを恥ずかしく思う。国籍も変えたいくらいだ！」と言い放ったデ・ラウレンティス会長は、偶然通りがかったスクーターに乗った青年を呼び止めて、追いかけてきた報道陣から逃げるようにミラノの街へ消えていった。