外国籍で唯一の日本芸者として活動していたオーストラリア人女性が、「業界の名声を傷つける」との理由で芸者協会から除名された。中国網が伝えた。

 オーストラリア人女性のフィオナ・グラハムさん(47)は、15歳で日本を訪れて日本文化に魅せられ、日本の高校と大学に進学した。その後、芸者の道を志し、厳しい修行を経て2007年に「紗幸」(さゆき)の源氏名で芸者デビュー。400年の歴史をもつ日本芸者業界初の外国人芸者として当時脚光を浴びた。

 しかし、彼女にとって「先輩の言うことに従う」という伝統的な格式が窮屈だったようだ。新人芸者が受けるべき芸事の稽古に参加せず、出演を認めてくれなかった先輩を大声で怒鳴ったり、勝手に客を呼んで芸を披露したりといった話が周囲の芸者から起こった。

 グラハムさんが所属する浅草の芸者協会も彼女の振る舞いをついに見かね、協会からの除名を決定した。グラハムさん本人はこの件について沈黙を続けているという。(編集担当:柳川俊之)



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