今月1日、東北電力ビッグスワンスタジアムで開催されたキリンカップサッカー2011、日本代表×ペルー代表の一戦は0−0の引き分けに終わった。前半は、アジアカップを制した『4-2-3-1』ではなく、新システムとなる『3-4-3』を採用した日本代表だが、その真意とは――?

4日深夜、TBS『S1』では、ザッケローニ監督へ単独インタビューをした様子を放送した。

インタビューでは、「W杯予選前に新しいポジショニングを試す事ができました。そして、自分達はどういうプレーをすればよいか考えることができました。もちろん、サッカーは勝つためにするものですが、あのメッシも負けることがあるでしょう。試合の組み立て方はちゃんと私の頭の中にありますよ」と落ち着いて話すザッケローニ監督。

「勝てば嬉しいが、親善試合は試すことが大事です。いつも同じことをしていたら、相手に弱点がばれてしまうでしょう。イタリアではこう言います。“間違いながら学ぶ”」と言葉を続けると、カメレオン戦術という言葉を挙げ、「試合状況に応じてシステムを変化させるサッカーです。状況に応じてシステムを変えられるカメレオンの様なチームを見てみたいんですよ」と口にした。

同戦術について、「それはグローバルなサッカーです」「11人全員で攻撃も守備もこなすサッカーです」「どこの国もこんなことはしないでしょう」「相手を上回るアドバンテージになるはずです」と期待を込めるザッケローニ監督だが、新システム以外にも、ペルー戦では、存在感を見せた海外組に対し、国内組に目立った活躍はなかった。この辺りについては、「長友や本田、そして、ドイツやスペインでプレーする選手達は、厳しいリーグを戦い抜いてきました。だから、継続的に磨かれたのです。技術レベルや戦術レベル、精神面が強くなりました。その経験をJリーグしか知らない選手達に伝えてくれるはず」と語りつつ、7日のチェコ戦では、「何かを変えます。なぜなら、もっと可能性を見たいからです。ペルー戦で使った二つのシステム以外にも、4-3-3も試してみるつもりです」と宣言した。
(※ザッケローニ監督のコメントは、同番組の翻訳のまま)

「3-4-3」が機能しなかった理由。バルサを参照。サイド起用が多い日本人選手だが・・・。ペルー戦後のザックのコメントから。
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