フィギュア世界選手権モスクワ大会で銀メダルを獲得した韓国のキム・ヨナ選手が授賞式で涙を見せた。韓国では同話題に高い注目が集まり、4月30日に続き、1日現在も大手ポータルサイトに「キム・ヨナ 涙」のワードが上位に登場。複数のメディアは続々とその理由を考察した。

 今シーズン初めての、そして最後の大会で、バンクーバー五輪の女王はジャンプでミスはあったが1年のブランクを感じさせない圧巻の演技をみせた。安定した演技で観客を魅了した安藤美姫選手に逆転され2位に終わったが、女王の貫録がうかがえた復帰舞台だった。

 試合後にキム選手は「ミスはあったが最善を尽くしたので満足」、「世界選手権に参加した理由は金メダルではなかった。大変な時期を乗り越えてここまで来たということが重要」と淡々と述べた。表彰台での涙について韓国メディアは「惜しい2位で結局涙」、「悔しさで涙」などと報じたが、本人は「大変だった時間を過ごし、表彰台に立てたことだけで涙がこぼれた」と語った。

 バンクーバー五輪後新しい目標が見つからず動機を失っていたキム選手は引退と現役続行という決断を迫られた。悩んだ末に現役続行を決めたが、長年共にしてきたブライアン・オーサーコーチとの決別、練習拠点の変更などつらい時期が続いた。

 韓国メディアは世界選手権までのキム選手の道のりを挙げ、「2位に終わったという悔しさからではなかった。それまでの気苦労だった」、「準優勝は残念だったが、大変な時期を乗り越えての出場で成績はあまり重要ではなかった。最善を尽くすことが重要だった」と、キム選手が涙をこぼした理由を分析した。

 「キム・ヨナは授賞式で涙を流し、見る人を切なくさせた」、「国民に感動を与えた」、「国民ももらい泣き」などと、表彰台でのキム選手の涙は多くの話題を呼んだ。中国でも「キム・ヨナは2位が悔しくて涙をこぼした」との報道を伝えるメディアもある。(編集担当:金志秀)



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