就活で聞かれて困った難しい質問

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面接を受けていると、返答に困るような難しい質問をされたことが、一度や二度はあるのではないでしょうか。思いもよらない質問に焦ることもありますが、それは誰もが通る道。今回は内定者の方が、今までどんな難しい質問を受けてきたのか、どうやって切り抜けてきたのかをご紹介したいと思います。

【英語でしゃべれますか?】
・「何の前触れもなく『最後に英語で何か言ってみて』と言われて、頭が真っ白に。『少し待っていただいてもいいですか?』と聞いた上で、必死に知っている単語を思い浮かべて回答しました。結果は合格。黙り込まずに回答したのが良かったのかもしれません」(女性/4年制大学/団体・公益法人・官公庁業界内定)

・「『英語で1分間スピーチしてください』と言われました。政治経済など難しいことを話すと墓穴を掘りそうなので、ワールドカップの話をして切り抜けました」(男性/4年制大学/自動車関連業界内定)

最近は社内公用語を英語にする企業が出てきています。グローバルに展開する企業では英語が必須となる部署もあるでしょう。そのような背景もあり、英語関連の質問を受けたという体験談がいくつも寄せられました。英語が得意な人はいいですが、そうでない人がいきなり英語をしゃべるようにと言われても困ってしまいますね。それぞれ自分のできる範囲で答えているようですが、事前に英語の自己紹介ぐらいは練習しておいてもよいかもしれません。

【大学の研究をどう生かしますか?】
「『学校でやっている研究を仕事でどう生かしますか?』という質問。大学でやっている研究の内容なんて、仕事には全く結びつきません。なので『研究生活を通して培ってきた冷静な判断力と、ディスカッション能力を生かしたい』と精神論に近い内容で乗り切りました」(男性/大学院/食品・飲料業界内定)

よほどの専門職でもない限り、大学で勉強した内容がそのまま会社の仕事に役立つことは、ほとんどないかも。研究を会社で生かす方法を研究内容そのもので考えることは難しいですが、研究を通じて身につけた姿勢や能力について生かすという方向であれば、きっと誰でも思いつくことがあるはずです。

【10億円あったら?】
「『手元に10億円あったら、何に使いますか?』と聞かれました。いろいろな考えが頭を巡りましたが『一部は自分と両親のために残すが、他は児童福祉施設への寄付など、困っている子どものために使える有効な手段を考えて使いたい。理想としては、御社でその子ども達の役に立つ商品を開発するために使えると良いと思います』と回答。この話ができたのは、たまたま前日のテレビ番組で、親から虐待を受けて施設で保護されている子どもの話を見ていたから。助かりました」(男性/4年制大学/電機業界内定)

普段の会話なら「10億円あったら……」と楽しい想像ができますが、面接でふいに聞かれたら戸惑ってしまいそうです。こういう質問は正解がなく難しいですが、この体験談のように、テレビで見たニュースや企業研究で調べた内容などをうまく使えると、説得力のある回答になりそうですね!

答えにくい難しい質問にも、内定者たちは果敢にチャレンジしています。いずれもそのときの自分の能力や考えをフル活用して回答していますね。面接官が見ているのは、回答内容よりも、答えようとする姿勢とコミュニケーション能力かもしれません。これから面接を受ける方も、怖がらずに熱意を持ってどんどん答えていきましょう。

文●船橋ともみ(エフスタイル)



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