レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は、2−0で敗れたバルセロナ戦後に、UEFAや審判団、そしてバルサのペップ・グアルディオラ監督にかみついた。

国王杯優勝で気分良くクラシコ第3ラウンドに臨んだはずのマドリーだが、チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグでは退場者1名を出したこともあって、アウェイゴールを許して敗れ、念願の決勝進出に黄色信号が点っている。

モウリーニョ監督自身も、61分のペペの退場処分に抗議して退席処分を受けたが、試合後の記者会見で、バルセロナは準決勝で3季連続審判団から恩恵を受けているとして、UEFAとバルサの陰謀が存在すると訴えた。

「準決勝で毎回同じことが起きる。なぜなんだ? 私はこの疑問を一生持ち続けるだろう。だが、いつの日か答えが見つかることを願っている。2年前、どうしてチェルシーは決勝に進めなかったのか? 昨年、私がインテルを率いて決勝に進めたのは奇跡だった。だが、この試合では再びこうなった。なぜなんだ?」

2009年に優勝したバルセロナは準決勝でチェルシーを退けたが、この試合でチェルシーは、アディショナルタイムのハンドの抗議が認められなかった。また、昨年インテルはバルサに勝利したが、1時間以上を10人で戦っている。

「私には理解できない。(バルサのスポンサーの)ユニセフのためのパブリシティなのか、(FIFAとUEFAの審判委員会の長、アンヘル)ビジャールがUEFAに影響を与えたのか。彼らにはパワーがあり、他の誰にも勝ち目はない」
「(バルセロナ)関係者は喜んで、ウェンブリー(で行われる決勝)へ行けると思っているだろう。だが、こういう形で勝ったら後味が悪いはずだ」
「私はこれまで2つのクラブでチャンピオンズリーグに優勝し、それをピッチで達成した。練習して、努力して、汗をかいて、戦って、手にしたのだ。ジョゼップ・グアルディオラは素晴らしい監督だ──繰り返すが彼は素晴らしい監督だ──だが、彼はスタンフォード・ブリッジでのスキャンダルのおかげで優勝した。そして今回優勝したとしたら、それは今日の結果が影響したのだ」

一方、グアルディオラ監督はモウリーニョ監督のこれらの発言に対しコメントを求められると、「何もない」とだけ答えた。バルセロナによれば、弁護団がモウリーニョの発言を調査し、UEFAに訴えを起こすかどうか判断するという。