苦しい状況にあるユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長とベッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)が29日、記者会見を開いて現状について言及した。

●アニェッリ会長
「私はマロッタと(ルイジ・)デルネーリ監督を全面的に信頼している。我々は6カ月前にやって来て、クラブ史上最悪のシーズンの一つと言える昨季を受けて、難しい状況に向かってきた。この数日、(マルチェッロ・)リッピヤ(ルチアーノ・)スパレッティの名前を耳にしてきた。だが、これはふざけたことだ。あまりに空想で話すのも、たいがいにした方が良い。我々の計画と野心に変わりはないんだ。難しい1年になることは分かっていた。だが、我々は勝者の伝統をもって争っていきたい」

「これだけの負傷は予想していなかった。私とファミリーはユーヴェのことを信じている。長期的プロジェクトで動いているんだ。1週間ごとに評価されることは分かっているが、一貫性がなければいけない。私はこの道のりを信じており、全員がまずまずの仕事をしていると思っている。デルネーリ監督も含めてね」

「勝ちたいのは当然だし、コッパ・イタリアやヨーロッパリーグから敗退したのは悔しい。すべての試合に3−0で勝ちたいよ。だが、オフィスにいけば、私はファンではなくディレクターにならなければいけない。努力は保証する。うまくやって、チャンピオンズリーグに戻りたいと思っているよ」

「我々は明確なメッセージを出すために(会見を)した。元幹部、元選手のコメントはおしゃべりでしかない。カルチョーポリ(審判不正スキャンダル)に関する(インテルのマッシモ・)モラッティ会長のコメント? そのテーマにはうんざりしている。我々が提出している請願書に対する答えを、近いうちに出してもらいたい」

●マロッタGM
「今年は財政的に非常に難しい。1月にサプライズがないことは分かっていたし、クラブには一定の損益があるんだ。ただいずれにしても、ぎりぎりでの補強の可能性に注意は払っている。特に攻撃陣の強化についてね。今年は改革の年であり、基礎をつくって、クオリティーを得ようと動くときなんだ。時間と計画が必要なんだよ。常に勝利を信じなければいけないが、ほかのクラブの価値とも比較する必要がある。今のチームが圧倒的でないことは分かっているが、改善を目指しているよ」