台湾で広がる反韓感情、ネチズン「製品破壊…のはずが良い宣伝に」

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「反韓デモ?サムスンモニターの広告では?」

広州アジア大会で17日に行われたテコンドー女子49キロ級で、台湾の楊淑君選手が試合中に失格した問題をめぐり、台湾の怒りの矛先が韓国に向かい「反韓感情」を引き起した。

台湾では連日に渡り、激しい反韓デモが発生。台湾のあるニュース番組は反韓デモに関連し、デモ隊とみられる男性3人が、韓国サムスン製の液晶ディスプレイを金づちで叩くシーンを報じた。

しかし映像には、男性が幾度となく頭上から叩き落としても、男性3人が金づちでモニターを直接叩いても、小さな跡が付く程度で、ヒビすら入らない丈夫な液晶ディスプレイの姿が映し出されていた。

そのため韓国メディアは22日、台湾メディアが伝えた反韓デモの様子は「むしろ韓国製品の優秀さを示す良い広告になった」と伝えた。

韓国のネチズンも、映像がユーチューブに掲載されると多くの書き込みを行った。

「反韓感情には驚いたが、映像はウケる」
「台湾がサムスンの宣伝をしてくれた。サムスンは本当に良い液晶ディスプレイを作ったようだ」
「サムスンすごい。是非、ディスプレイのモデルを教えてほしい」
「どんだけ丈夫なんだよ」
「サムスンがすばらしいことを、台湾が証明してくれたのかな」
「笑うしかない」
「ちゃんと機能するのかテストまでしてほしかった」
「これぞまさに“嫌韓マーケティング”」

韓国メディアは「デモ隊の意図とは裏腹に、映像が掲載されたユーチューブには反韓問題ではなく、サムスンディスプレイの耐久性に驚く声が次々と集まった」、「多くの韓国ネチズンが爆笑した」、「まるでサムスンの広告のようだ」と伝えた。

一方、台湾の楊淑君選手は17日の試合で、公認されていないセンサーバッジ2個がかかとにあると審判から指摘され、失格判定を受けた。台湾では失格判定の背後に「韓国の介入がある」とのうわさが広がった。


参照:台湾嫌韓で金づち「サムスンLCD」広告しているの - マネートゥデイ
参照:台湾デモ隊「韓国産モニター、なんでこんなに壊れないの?」 - 経済トゥデイ

(文:林由美)

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