現在FC琉球の総監督を務める元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏。W杯の間は、欧州で数少ない日本サッカーの専門家としてフランスのメディアでも“活躍”したが、現場で指揮を執りたいという意欲は変わらない。

 W杯前にはコートジボワール代表監督の座を最後まで争ったものの、結局はスヴェン=ゴラン・エリクソン氏に奪われた。つい先日もオーストラリア代表監督の話が浮上したが、元浦和レッズ監督のオルガー・オジェック氏に敗れた。

 そしてここへ来て、アルジェリア代表監督就任に自ら名乗りを上げている。同国代表が3日の2012年アフリカネーションズ杯(ANC)予選で格下のタンザニアと引き分け、サーダン監督が翌日に辞任したためだ。

 トルシエ氏は6日、フランスのラジオ番組(RMC局)で、「このチャレンジを狙う準備はできている。まだコンタクトはないが、アルジェリア・サッカー連盟のモハメド・ラウラウア会長とは非常にいい関係を保っている」と自信をのぞかせた。ここ半年で3度目のチャンス到来。果たして3度目の正直となるのか? 来月上旬にANC予選の第2戦を控えているため、遅くとも今月中には答えが出そうだ。