サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会の準決勝第2試合でスペインがドイツに1−0で勝利し、決勝戦でオランダと初優勝をかけて争うこととなった。得点力のあるドイツに対して完封勝利を収めたスペインの戦いぶりについて中国メディアは「パスサッカーが青春サッカーを破った」と伝えた。

　試合はスペインのDFプジョルによる得点のみという締まった展開になったが、終始ボールのコントロール権を握り続けたスペインの的確なパスワークが光った試合であった。人民網はスペインの「パスサッカー」の中でも、得点のきっかけとなったコーナーキックを放ち、FIFAによる「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれたMFシャビのパフォーマンスが際立っていたとして彼のデータを紹介した。

　記事によれば、シャビはこの試合で106回パスを出してそのうち92回成功させた。15回放ったロングパスも13回は正確な位置に運ばれ、うちいくつかはパスが通ってチャンスを作るきっかけとなった。また、90分間の運動量は12．3キロメートルに達していたことも紹介され、「スペイン人の努力がわかるデータ」と評された。記事ではさらにシャビは組織の中心、チームのブレインとしての役割を十分に果たし、チームに秩序を与えていたとも伝えた。

　32年ぶりに決勝進出を決めたオランダと、初の決勝進出となったスペイン。ワールドカップ史上8番目の優勝国となるのはどちらか。決勝は日本時間12日午前3：30開始予定だ。（編集担当：柳川俊之）



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