アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ監督が、再び「王様」ペレ氏を批判した。韓国との南アフリカ・ワールドカップ、グループリーグ第2戦を翌日に控え、記者会見に臨んだマラドーナ監督は、自分のことを「お金のために」代表指揮官を引き受けたと非難したペレ氏に、「ペレは博物館に戻れ。(ミシェル・)プラティニにも驚かないよ。私と彼は常に距離があったからな」と反論したのである。

マラドーナ監督は現UEFA会長のプラティニ氏のことも口にしている。同会長はマラドーナ監督の指揮官としての能力について問われたときに、「マラドーナは偉大な選手だった」と答えていた。マラドーナ監督とプラティニ会長は良好な関係にないのだ。マラドーナ監督はプラティニ会長について、「『こんにちは』と『さようなら』、それだけだ。フランス人というのがどういうものか、知っているだろう。プラティニはフランス人だし、自分が世界で一番だと考えている。私は彼を重視したことはない」とコメントしている。

また、マラドーナ監督は物議を醸している公式球「ジャブラニ」のことも批判。次のように語った。

「ボールについては騒がれているが、話したくない。(セルヒオ・)ロメロ、(ディエゴ・)ポソ、(リオネル・)メッシ…選手たちがもう十分言ったからな。ただ、このボールはプレーに大きく影響する。ペレとプラティニには、自分たちが使っていたボールを見てから、『ジャブラニ』について判断しろと言いたいね。たぶん、私について愚かなことを言うのをやめるはずだ」

一方、今回のW杯でマラドーナ監督が気に入ったことは何なのだろう? ここまでで、彼の注意を引くような選手はいただのだろうか?

「(ルーカス・)ポドルスキとエラーノ、マイコンに注目したな。でも、特別に印象深かった選手は一人もいない。誰も、メッシがナイジェリア戦でやったことの40%もできなかったよ。レオはただ落ち着いてプレーしなければいけないだけだ。あとは勝手についてくる。だから、私は明日の韓国戦も大きな自信を感じているよ。我々が勝つ」

また、これまで美しいサッカーがあまり見られていない理由については、「大国も含め、すべてのチームが、初戦ではとても注意深くなるものなんだ。初戦に負けないというのは、とても大事なことだからね」とコメント。MFフアン・セバスティアン・ベロンが欠場する見込みとなり、マラドーナ監督は「彼は必要だが、起用したらさらにひどいことになって、完全に失う恐れがあるんだ」と話している。同選手の代役はマキシ・ロドリゲスになりそうだ。