フィオレンティーナに所属するイタリア代表FWアルベルト・ジラルディーノは、いつものように穏やかさを保ちながら、闘争心が足りないと批判された近年よりも気合を入れているようだ。南アフリカ・ワールドカップ(W杯)を目前に控え、27歳になった同選手は、緊張感をうまくコントロールしている。本人いわく、成熟したおかげだそうだ。

「素晴らしいW杯にしたいと思っている。フィジカルやテクニカルなこと、小さなことをトレーニングしているよ。正しい形でスタートできるようにね。自分がスタメンだと感じるか? それは(マルチェッロ・)リッピ監督が決めることだよ。自分は100%、準備ができていると感じている。責任を負う用意はあるよ。僕のキャリアにとって大事な時期だ」

「アシストしてくれるような、典型的なファンタジスタがいない? いや、僕らは4-2-3-1を試していて、それにうまく適応できる選手たちがいる。(アントニオ・)ディ・ナターレはゴールを決めるだけじゃなく、ゴールチャンスをつくることもできるし、(ヴィンチェンツォ・)イアクインタには違いをつくれるだけのフィジカルがある。それに、アシストマンとしては(マウロ・)カモラネージがいるよ。つまるところ、そういうことを保証してくれる選手たちがいるってことさ」

「W杯の公式球? 変化するね。スキャンダラスだよ。(ジャンパオロ・)パッツィーニ? 彼との対立問題なんてない。今もこれからもね。彼は最高の選手で、コンスタントに代表入りするはずだ。(クラウディオ・)マルキージオのトップ下? 彼にはクオリティーがある。とてもテクニックがあって、そのポジションをこなせるだろう。僕らにはユーティリティー性のある選手たちが多い。彼もそのうちの一人だよ」

「僕らストライカーがまずチームを助けなければいけない。前線のクオリティーはすごいよ。リッピ監督は安心できるはずだ。ほかの強豪国と比べてもね。自分たちが劣っているとは思わない。今のフォーメーションが僕にとって有利? 確かに、僕はよくこの形でプレーしてきたからね」

「W杯のストライカー? (ディディエ・)ドログバと(ウェイン・)ルーニーはファンタスティックだよ。4年前のように(バイオリンを弾くポーズで)ゴールを祝うか? そうしたいね」