イタリア代表のマルチェッロ・リッピ監督が言うように、インテルFWマリオ・バロテッリは「インテルとイタリアU-21代表で成熟」しなければいけないのかもしれない。だが、日曜のウディネーゼ戦で、彼はイタリアサッカーのトップへ上るためのさらなる1ステップを記した。今、彼は再び「時の人」となり、(リッピ監督が許すのなら)南アフリカ・ワールドカップへの確かな候補者となったのだ。

ウディネーゼ戦での得点で、バロテッリが今シーズンのリーグ戦で挙げたゴール数は「7」となった。インテルではディエゴ・ミリート、サミュエル・エトーに続く3番目のゴール数だが、彼は2人よりも出場時間数が大幅に少ない。

出場した20試合のうち、スタメンはわずか9回。1088分間の出場時間に終わっている。出場試合数では7番目、出場時間数では12番目であり、90分フル出場をしたのは、たったの3回しかない。9回のスタメン出場のうち、6度は途中交代で、残り11試合では途中出場だった。その結果、バロテッリは155分に1ゴールという平均で得点を挙げている。

バロテッリのことを物語るのは数字だけではない。彼により、チームはフォーメーションをより攻撃的な4-2-3-1へと変えることが多い。

スタメン出場した9試合のうち、マリオがゴールを奪ったのは6得点。彼がいない試合で、インテルは確かに4勝を挙げているが、シーズンで2回しかない無得点試合も、バロテッリがいないゲームだった(敵地でのナポリ戦とホームでのサンプドリア戦)。

ウーディネでマリオは再びスーパーになり、ゴールも奪った。ジョゼ・モウリーニョ監督は「アメとムチ」を使い分けているが、もはや彼を欠かすことはできなくなっている。リッピ監督は彼がいなくてもやっているが、それはいつまで続くだろうか?