パキスタンのいくつかの地方で頻発してきた、親による無理強い・政略結婚。しかし今回はなんと、最大の都市カラチで7歳男児、5歳女児が結婚させられようとしていた。警察が式の直前に情報を入手、阻止した上、両親、聖職者らを逮捕した。


「Express News TV」によると、このとんでもなく幼いカップルの結婚式は、パキスタン最大の都市カラチで準備が進められていた。7歳のモハマド・ワジーム君、5歳のニシャイン・カラチちゃんは伝統的な婚礼衣装を着せられ、100人ものゲストが招待されるという本格的なものであった。




しかし直前になって結婚式会場に警察が介入、阻止に成功した。彼らは両家の親とムスリム聖職者らを逮捕したが、訳が分からない花嫁姿のニシャインちゃんは涙をボロボロ流して怖がったという。

パキスタンの法律で、18歳未満の結婚は禁じられている。しかしムスリムの専門家らは、「女の子がいわゆる“思春期”に入ったら許されます」と言う。前ムシャラフ大統領は、幼い年齢での結婚を人道上の観点からも問題視し、警察に厳しく取り締まるよう要請していた。

というのも、パキスタンのいくつかの地方では家同士で何か問題が起きた際、加害者側の娘を被害者側の息子に嫁入りさせることで和解とする慣習が残っており、今回の結婚も、両家の8年に渡る不仲を解決させたいという狙いであった。

なお、今回の件についてパキスタン人権保護委員会のヒナ・ジラーニさんは、「彼らに最大の罰を下すとしても、1ヶ月の禁固の上、たったの10ドルの罰金しか科せられないでしょう。」と発表した。

（編集部　Joy横手）

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