プレミアリーグの各クラブがロシア代表のエースを獲得すべく、争奪戦を繰り広げることになりそうだ。欧州各国のクラブから熱視線を受けているのは、27歳のFWアンドレイ・アルシャービンだ。

 ロシアリーグのゼニトに所属するアルシャービンは、2007-08シーズンの国内リーグとUEFAカップの2冠達成に貢献。さらに、現在開催中のユーロ2008では、出場停止明けで初出場となったグループリーグ最終戦のスウェーデン戦で得点し、ロシア代表を決勝トーナメントに導いたかと思えば、準々決勝のオランダ戦では大金星を決定付ける3点目を奪う活躍を見せるなど、今大会で大きく知名度を上げている。

 そんなアルシャービンは、早くも来シーズンのステップアップを明言しているようだ。ゼニトを率いるオランダ人監督のディック・アドフォカートは、アルシャービンが欧州の強豪リーグでのプレーを希望していることを明言。オランダ戦後に状況は一変するだろうとの予言も付け加えている。

「アンドレイは欧州でもトップレベルのリーグでプレーしたいと言っている。現時点では、正式なオファーはまだ来ていない。オランダ戦の後に状況が大きく変わることだろうと思う」

 指揮官の予想通り、オランダ戦で縦横無尽の活躍をみせたアルシャービンには、イタリア、スペイン、ドイツなど各国リーグのクラブに加え、プレミアリーグのニューカッスル、マンチェスター・シティ、エバートン、アーセナルといったクラブが興味を示している。アルシャービンのプレミア移籍が決定すれば、来シーズンはピッチ上でロシア旋風が巻き起こるかもしれない。