マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、ジョゼ・モウリーニョが再びイングランドの地で指揮を執ることはないだろうとコメント。チェルシーで数多くのタイトルを手に入れたポルトガル人監督は、新天地にスペインかイタリアを選ぶはずだと話している。

 リーグ監督協会のウェブサイト上で、9月にチェルシーを電撃退団したモウリーニョと数度に渡って連絡を取ったことを明かしたファーガソン監督は、このポルトガル人監督のプレミア復帰の可能性が低いと感じ取ったと言う。

「彼が今後イングランドで監督を務めることがあるかは分からない。ジョゼはスペインかイタリアのトップチームで指揮を執るだろう。これについては、かなり自信を持って言える。ただ、今のところは明確な候補はないようだ。充電期間を設けて、フレッシュな状態で戻りたいのだろう。再び監督として戻ってくることには何ら問題はないだろう。ただ、どのチームで指揮を執るかは重要な点だ。それについては誰にも分からないことだがね」

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督や、リバプールのラファエル・ベニテス監督など、モウリーニョと衝突を繰り返したライバル監督が多い中、ファーガソンはこのポルトガル人監督を誰よりも高く評価し、本拠地オールド・トラフォードでの対戦後には、監督室に招いてワインを酌み交わすほどの仲だったといわれている。そんなファーガソンが「スペインかイタリアのトップクラブ」と断定するモウリーニョの去就。いまだ連絡を取り合うほど親密な関係を続けてきた2人だけに、その信憑性はかなり高いものと言えそうだ。