昨年10月にパリ・サンジェルマン(PSG)を解雇され、その後どのクラブにも所属していなかった元フランス代表MF、ビカシュ・ドラソーが3日、セリエAのリボルノと契約を交わした。フランス通信(AFP)などが伝えている。

 ドラソーに対しては、すでに冬の移籍市場でフラム、ガラタサライ、ボルトン、パルマ、ディナモ・モスクワ、ル・アーブル、ストラスブール、スダンなど数多くのクラブが獲得に関心を示していた。PSG首脳陣とのトラブルを起こしたというイメージ面はどのクラブも問題にしておらず、ネックとなったのは専ら高額の年俸と33歳という年齢だったとされる。

 今回のリボルノも当初は、2日のメディカル・チェックのあと、入念に結果を検討するため、サインまでに「数日間」時間をとるとしていた。昨年、ラツィオからレンタルされたブラジル人MFのセザール(32)が相次ぐケガで使い物にならなかったという反省にもとづいている。しかし契約に「長期にわたり体力的な基準を満たさなかった場合は、クラブ側が契約を破棄できる」という条項を盛り込むことで、翌3日に合意が成立した。

 ドラソーは来週9日にチームの練習に合流する予定。 リーグ・アンでは、12シーズン半で363試合に出場し、現役5位の記録を持つが、外国リーグでの経験はACミランでの1シーズン(2004-05年)のみ。それもわずか12試合しか出場していない。