昨年10月にパリ・サンジェルマン(PSG)を解雇されて以来、所属クラブがない状態が続く元フランス代表MFのビカシュ・ドラソー(33)。先週にはレキップ紙が「ソショー入りが有力」と伝えていたが、18日にソショーのプレシ会長が同紙に「ドラソーの獲得を断念した」と語っている。

 プレシ会長は「(ドラソー獲得というアイディアには)心を動かされた。しかしソショーは地味な働き者の集団。彼がチームに順応できないと考えた。チーム内のバランスを考えると、彼が孤立する危険は冒せない」と理由を明かした。

 ドラソーはPSGを解雇されたあと、しこりの残るフランスでプレーすることを選択肢から外していた。しかし最近になって「リーグ・アン、フランスのサッカー、そして何よりフランスが好きだ。自分の国で再びプレーすることが最優先になりつつある」と発言している。イングランド(フラム、ボルトン)やイタリア(リボルノ、パルマ)からのコンタクトが途絶えたせいかも知れない。

 どのクラブも、33歳という年齢、半年間のブランク、元代表というキャリアと決して安くはない年俸、協調性の面で問題のあった前歴、などから獲得に二の足を踏むようだ。これまでドラソーに関心をもつと報じられたフランスのクラブは、ストラスブール(来季1部に昇格)、スダン(来季2部に降格)、ル・アーブル(2部)などで、ドラソーが望む「高いレベルのクラブ」とは程遠い。