欧州チャンピオンズリーグは準々決勝第2戦が行われ、ホームのマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がローマ(イタリア)を7−1(2試合合計8−3)で降した。前半4点をあげ流れを掴んだユナイテッドは、後半にも3点を奪い終わってみれば7得点。爆発的な攻撃力で準々決勝進出を決めた。

 まさに怒涛の8分間だった。ローマに主導権を握られ苦しい立ち上がり強いられたユナイテッドだが11分、MFクリスティアーノ・ロナウドの突破からMFマイケル・キャリックが右足を一閃。GKドニが一歩も動けない程、素晴らしいミドルシュートで先制点をあげた。さらに17分、またもユナイテッドが自陣からカウンターを仕掛ける。4本ものダイレクトパスをつなぐと、最後はスミスが落ち着いてゴール右スミに流し込んだ。

 猛攻は収まらない。19分、またもロナウドがドリブルで好機を作ると、右サイドのライアン・ギグスが中央へ走りこんできたFWウェイン・ルーニーが右足で合わせ3点目。今日のユナイテッドには充分すぎる得点差だった。終了間際の44分にはロナウドが欧州CL初ゴールとなる、駄目押しの4点目を決めて前半を最高の形で終えた。

 歓喜に沸く「夢の劇場」オールド・トラフォード。後半に入っても歌声は止むことは無かった。後半4分、ロナウドが自身2点目となる得点を決めると、またもキャリックが得意のミドルシュートをゴール右スミに6点目。ローマはデ・ロッシが意地の一発を返すも、これが精一杯。逆に途中交代のDFエブラに7点目を決められ万事休す。怪我人続出で台所の苦しいユナイテッドだが、歴史的な大勝で準々決勝進出を決めた。

 準決勝の第1戦は24日、バイエルンとミランの勝者と行われる。3つのコンペティション(プレミアリーグ、FA杯、欧州CL)で優勝する可能性が残っているだけに、ファンの期待は高まるばかりだ。