イルドニング（オーストリア）でのプレシーズン合宿に参加しているデンマーク代表ＭＦトーマス・グラベセン（３０）が、またまた暴言を吐きマイナスの意味での主役となった。グラベセンは練習中、チームメイト特にレアル・マドリー生え抜きの選手達に多くの暴言を吐いていたようで、吐かれた彼らはグラベセンの態度には‘うんざり’といった形で練習を終えている。

ラウル・ブラボには、「お前なんかセグンダ（２部）の選手だ」だの、ＧＫディエゴ・ロペスがコントロールできないゴールキックを蹴った際には、彼をぼろくそに非難し、ＦＷルベン・デ・ラ・レッドには敵意むき出しで削りにいき、「文句があっても、次からもっと厳しくやる」と容赦ない。たまりかねたディエゴ・ロペスには「トーマスわめくな。くそったれ」と言い返される始末。それでも、グラベセン自身まったく意に介さず、それからも彼らに暴言を吐いていたようだ。

闘志溢れるプレーは荒っぽく映ることは確かで、それをスペインメディアに叩かれたグラベセンは、メディアを非難するなど物事をはっきり伝える選手だ。それに、自身の去就が不透明のままプレシーズンに入り、その不安やイライラもあるのかも知れない。いずれにしても、なかば八つ当たり気味で非難された選手はたまったものではないだろう。チーム内に早くも不穏な空気が流れているのだろうか？カペッロ監督の悩みは尽きない。