中国メディアは、静岡県河津町で20日、850株の河津桜が見ごろを迎え、絹織物の装飾のように河岸を彩っており、得も言われぬ美しい景色を織りなしていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は21日、日本では早くも桜のシーズンが始まっており、静岡県で早咲きの河津桜が見ごろを迎えたと報じた。

 記事は、静岡県河津町で20日、850株の河津桜が見ごろを迎え、絹織物の装飾のように河岸を彩っており、得も言われぬ美しい景色を織りなしていると伝えた。

 そして、河津桜について早咲き桜の一種であり、本州では最も早い時期に開花して満開になることで知られていて毎年各地から多くの観光客が花見に訪れると紹介した。

 また、河津桜は中国の遺伝子を半分持っており、日本土着の大島桜と中国から入ってきた緋寒桜(ヒカンザクラ)との交配により誕生したものであると説明。緋寒桜は中国ではあまり有名ではなかったが、日本では「早咲き桜の母」と称されると伝えている。

 さらに、1955年に同町で住民が原木を発見したのが河津桜の始まりでだと紹介。住民が庭で11年かけて濃いピンク色の花の開花に成功すると、1960年代後半から盛んに栽培されるようになったとしている。そして、その後大量に繁殖が行われたことで地域に広く普及したことを説明した。

 広く「桜」として認識されているソメイヨシノの開花もあと1カ月ほどに迫っている。今年もまた、多くの中国人観光客が満開の桜を見に日本各地にある桜の名所を訪れることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)