学生の窓口編集部

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ジョークは世界共通のグッドコミュニケーション。ですが、笑いのツボは人それぞれ。とくに国や地域によっては、冗談がまったく通じないならまだしも、逆にタブーになってしまうこともあるのです!

たとえばあなた自身、こんなジョークを言われたら笑えますか?

ビル「あの男、目の前で人が血まみれでぐちゃぐちゃになって死んでるっていうのに よく笑っていられるな」

ジョー「そりゃあの男、ホットドッグ屋だからさ。当分ケチャップには困らなくていいんだろうよ」

かなりドン引きしてしませんか。笑って言える感覚が信じられないという人も多いと思います。

これはブラックジョークの一種ですが、他にも、死んだ赤ちゃんをネタにしたもっと残酷なジョークも数多くあります。こうした理不尽で病的なジョークは「シック・ジョーク」とも呼ばれ、ジョークネタの一種として存在しています。

不快で気分が悪くなることはあっても、日本人には絶対笑えないタブーなジョークがこのシック・ジョークだとしたら、ユダヤ人には「小ずるい」とか「ケチ」というオチのジョークがそれに該当します。

欧米人には靴のジョークが絶対にNGです。日本でも「足元をみる」という諺がありますが、靴を話題にしたジョークはとても屈辱的な印象を与えるようです。

通常、民族性を茶化したりするジョークはご法度のように思えますが、れっきとしたカテゴリを築いているジョークがあります。「ポーリッシュ・ジョーク」といって、ポーランド人をネタにしたジョークです。

1個の電球を取り替えるのにポーランド人は何人必要?答えは3人。ひとりが電球を差し込み、他のふたりがその男の乗っている台を持って回転させるため・・・

有名な「電球ジョーク」ですが、何だかほのぼの癒されてしまいます。

ところで、生理現象に関すること、たとえば「おなら」などのジョークは、日本人は普通に笑い飛ばして聞いていることがありますが、世界の国々からみたらけっこうタブーなことだったりします。

あるアメリカ人男性が大阪の友人宅に遊びに行ったときの体験談です。

友人の母親がジーンズを買ってきたらしいのですが・・・「サイズが小さくてパッツパツやねん。こんなん、屁ぇこいたら破れてまうで!」と、目の前で言われた彼。笑うなんてもってのほか、もう死ぬほど恥ずかしかったと述べています。

なぜ日本人はあんなに堂々と人前で便秘の話ができるのだろうか等々、こういった身体に関するネタについて、海外の多くの人達は戸惑いと違和感を覚えるようです。

こんなふうに、日本人や自分には超ツボな笑いも、世界ではナンセンスの極みとなることもあるわけです。海外へ行く際、あるいは海外からの友人を迎える際には、その国のジョーク事情をチェックしておくのも大切なことだと言えます。