観光客増加で住民生活や観光資源に悪影響が出るオーバーツーリズム(観光公害)が世界各地で問題となる中、南米ペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡では構造物の破壊や劣化を防ぐため、入場者数制限などの厳しいルールを設けている。一方、コロナ禍後の観光客の戻りは鈍く、「遺跡保護は重要だが、地元住民の生活に観光業は欠かせない」(観光当局高官)というジレンマも抱える。インカ帝国時代の15世紀ごろアンデス山脈の尾根