北朝鮮の穀物生産量は、1993年の913万トンをピークに減少を始め、1996年には259万トンまで激減した。その原因としては、旧共産圏からの援助が途絶えたこと、山を削って畑を作る全国段々畑化計画により、保水力を失った山で土砂崩れが多発したこと、そもそも生産量の報告が水増しされていたことなどが挙げられる。北朝鮮が未曾有の食糧危機「苦難の行軍」を迎えたのも、ちょうどこの時期だ。その後は回復に転じ、2020年が440万トン