北朝鮮では8月と9月が、国家社会財産愛護月間に指定されている。これは、工場、企業所、機関の設備や備品を従業員が盗み出し、売り払って生活の足しにする現象が、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころから、当たり前のように行われていることを反映したものと言えよう。その真っ只中に、医薬品を盗み出して市場に売り払っていた保衛部(秘密警察)の軍医が逮捕される事件が起きた。咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK