杉山茂樹のBLOG
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「速い選手は巧くない」の概念を覆す、低身長国ニッポンのキープレーヤー
上背のある選手はサッカーが巧くないと言われ続けてきた。日本のみならず世界に共通する傾向だが、その高い、低いを示す基準は国によって異なる。18…
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五輪が「社会の敵」になる日
依然として、中止や延期を求める声が、開催を望む声を大きく上回った状態にある東京五輪。本当に予定通り開催されるのか。されないのか。ダメージ…
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かき消すことのできない、東京五輪開催への疑念
東京五輪。「開幕まで3ヶ月」と言われても、どう反応していいものやら。高揚感はまるで湧いてこない。五輪の魅力については熟知しているつもりだ。…
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絵に描いた餅のスーパーリーグ構想。思い出される20年前の騒動
欧州の上位国がUEFA(欧州サッカー連盟)の枠組みから抜けだし、独自のリーグを作ろうとするスーパーリーグ構想。実現したとすれば、それは大き…
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苦戦する鹿島アントラーズ。古いブラジルサッカーに陥るザーゴ采配
9節を終えたJリーグ。順位表を見て一番驚くのは、鹿島アントラーズの順位だ。筆者がシーズン前、ある媒体のアンケートに答えた予想順位は2位だっ…
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理想や哲学を語りづらい? ZOOM監督会見の弊害
Jリーグや日本代表戦、海外の試合ももちろんだが、試合後、監督会見が開かれることがサッカー競技の慣例になっている。会見場のひな壇に座る監督と…
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その回答に疑義あり!横内昭展代行監督はなぜ4-2-3-1を採用したのか
多くの人は問題にしていないようだが、サッカーを語ろうとした時、こちらには簡単にはスルーできない事象がある。報道の大半は選手ありきだ。誰がよ…
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五輪サッカーの価値と、強化プランのちぐはぐさ
開催まで4か月。予定通り開催することは是か非かの世論調査で、依然として非が大きく上回った状態にある東京五輪。先日、海外から訪れる観戦者の受…
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Jを切り裂く三笘薫と荒木遼太郎。その共通点と相違点とは
5戦全勝。J1リーグは4節を終了して、1試合多く試合を消化している川崎フロンターレが、昨季の勢いそのままに首位を走っている。川崎を追い掛け…
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交代枠5人制に適応できている監督と、そうでない監督
開幕して2節を消化したJリーグだが、川崎フロンターレとセレッソ大阪の2チームに限っては3試合を消化。3戦全勝の川崎の強さが際立つ格好になっ…
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「偉い人」はなぜ怒鳴るのか。逆ギレした森喜朗元会長と、28年前の川淵三郎氏
東京五輪組織委員会会長に、橋本聖子前五輪相の就任が決まったが、川淵三郎さんでもよかったんじゃないの、とは、個人的な感想だ。とは言っても、五…
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「微妙ですね」はもうやめよう。VAR施行“元年”に期待すること
26日に開幕する今季のJリーグ。川崎フロンターレの2連覇なるか。あるいは、4枠に拡大された降格を巡る争いが大きな見どころと言われている。しか…
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森会長失言への反応から透けて見える、日本スポーツ界の闇
森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長が発した、五輪憲章に反する差別的な発言が波紋を呼んでいる。謝罪会見を開き、発言…
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「布陣が選手を育てる」は言い過ぎなのか。有能なウインガーが出現するには理由がある
技術は衰えない、とは、サッカー界で常識とされている概念だ。一度身につけたボール操作術は、簡単には失われない。体力は衰えても、技術は衰えない…
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五輪開催是非を問う前に。日本人はスポーツが本当に好きなのか
各世論調査によれば、9割近い国民が中止、あるいは再延期を望んでいるとされる東京五輪。英国ではこのように報じられていますーー等々、開催につい…
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五輪と大相撲の深い関係。それはスポーツか、伝統芸能か。
家にいる時間が増えると、何となく見てしまう大相撲。いま開催中の初場所は、9月場所、11月場所に続き横綱不在で行われている。白鵬、鶴竜の両横…
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日本代表監督に求められる「宣伝力」とは
「我々を応援してくださる方に○○をお届けしたい」とは、森保監督がマイクを向けられるたびに口にする、お決まりの台詞だ。○○には主に「勝利」が…
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正月の国立で戦った4チームに、「ファンや国民に勇気を与える」自覚はあったか?
開催に賛成している人より反対している人が、現状で上回った状態にある東京五輪。開催に賛成している人が、その理由として強調するのが、スポーツが…
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2020年Jリーグのリアル通信簿。費用対効果の高かったクラブとは
先週末に閉幕した今季のJリーグ。最終順位を見て最も気になるのは、それぞれのクラブの年間予算との関係だ。予算規模に相応しい順位と、現実との間…
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日本サッカーをどのような方向に導きたいのか? ピラミッドの頂点で行われる謎人事
代表チームを取り巻く人事に異変があった。日本サッカー協会は今月10日、関塚隆ナショナルチームダイレクターが退任すると発表した。約3年という…
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人間の視界の限界。サッカーの主審を責める前に認識しておくべきこと
レベルが低いと言われて久しい日本の審判だが、新型コロナの影響でVARの採用を開幕週限りで断念したJリーグの試合を見ていると、よく健闘してい…
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日本のサッカー中継にいまだ残る、「肘打ち」に蓋をする事なかれ主義
11月15日に行われたJ1リーグ27節、名古屋グランパス対FC東京戦。後半15分のシーンだった。ボールをキープしていたFC東京のレアンドロは、プ…
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中盤天国からウイング天国の時代へ。日本のストロングポイントをどう活かすか
昨季の今ごろ、Jリーグでは仲川輝人に注目が集まっていた。横浜Fマリノスの右ウイングは昨季15ゴールをマーク。得点王に輝くとともに、年間MVP…
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名将の域に近づいている川崎・鬼木監督。なぜそれに相応しい扱いを受けていないのか
川崎フロンターレ。直近の2試合を1分1敗と足踏みしたので、その優勝決定は最短でも11月21日の大分トリニータ戦に持ち越されたが、2位ガンバ大阪…
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サッカー選手に引退はない。12球団しかないプロ野球との一番の違い
前回のこの欄で、遠藤保仁と中村憲剛について述べた。J2のジュビロ磐田で現役を続ける選択をした遠藤と、今季限りでの引退を発表した中村憲剛。遠…
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最後のファンタジスタ・中村憲剛の引退で思う、一時代の終焉
中村憲剛が今シーズンをもって引退するのだという。いくら選手の寿命が伸びたからといっても、彼ほど若々しいプレーをする40歳はそういない。入団当…
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DAZNのCL放映権放棄は大迷惑。四半世紀前に戻った日本のサッカー視聴環境
チャンピオンズリーグ(CL)は、2018-19シーズンからDAZNが日本での放映権を保持していた。それまでスカパーが持っていたものを奪取した格好…
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サッカー監督に求められるのは「結果」か「コンセプト」か
全日程のおよそ3分の2を消化したJ1リーグ。とりわけ厳しい日程を強いられているのは、12月に集中開催されるアジアチャンピオンズリーグ(ACL…
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伊東純也の活躍で思う、日本人選手のウィークポイント
先のカメルーン戦。立ち上がりから劣勢を強いられていた日本代表が攻勢に転じたのは、後半なかば過ぎだった。お互い交代カードを切りあい、様々な思…
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ベテランの奮闘と、循環のバランス。誰も話題にしない日本サッカーの課題
先のエルチェ戦で左足を負傷した岡崎慎司(ウエスカ)が、9日と13日にカメルーン戦、コートジボワール戦(@オランダ・ユトレヒト)を欠場すること…