今シーズンアメリカの独立リーグでプレーしている渡辺俊介
所属チームであるランカスター・バーンストーマーズのホームページには俊介の選手名鑑が掲載されています。

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渡辺俊介の選手名鑑



ランカスター・バーンストーマーズは独立リーグで最もレベルが高いアトランティックリーグのチームです。
各チームにはメジャーやマイナー経験者が多く、シーズン中盤でメジャーの各チームに引き抜かれることも良くあるのだとか。
俊介もアトランティックリーグで活躍すればメジャー昇格できるかもしれません。


俊介に関してこんな記事がありました。

Lancaster Barnstormers Sign Japanese Hurler Shunsuke Watanabe (Baseball Avenue)

記事の前半は俊介の成績の紹介なので省きますが、2005年に松坂より良い成績を残したことが強調されています。

記事の後半はホブソン監督のコメント。

「俊介は日本のプロ野球で13年間もの豊富な経験がある。彼はたくさんのことができるし、加えて彼のフォームはもの珍しい。日本のファンは彼を愛していたし、レッドソックスのファンもスプリングキャンプでは彼を愛していたよ」

珍しいサブマリン投法というだけではなく、日本で実績のあるピッチャーが入団したとあって、現地の野球ファンからは注目を浴びているようです。
さっそく開幕前のオープン戦に登板した俊介の投球練習の模様を撮影した動画がアップされました。


嬉しいですね。どこにいっても俊介は変わらず、飄々と投げているようです。


そしていよいよアトランティックリーグは4月24日から開幕。
まずはランカスター・バーンストーマーズ対シュガーラーンド・スキーターズとの4連戦です。

対戦チームであるシュガーランド・スキーターズはテキサス州に本拠を持つチームで、日本とかかわりのある選手が多数在籍しています。
元広島のニック。スタビノバ、同じく元広島のコズロースキー、元横浜のコーコラン、元中日ライアルの息子にして、讀賣に在籍していたラスティ・ライアル。

そしてなんと!この人がいます。

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シュガーラーンド・スキーターズには2009年にマリーンズに所属し、ガッツあふれるヘッドスライディングとお立ち台でのダンスでコアな人気を呼んだチェイス・ランビンが在籍しているのです。

これはひょっとして、元マリーンズ同士の対戦がアメリカで実現するのでしょうか。

4月24日の開幕戦は残念ながら俊介の出番は無し。
4月25日の開幕2戦目でついに俊介の出番がやってきました。

渡辺俊介は25日のシュガーランド・スキーターズ戦、7回裏無死1,3塁の場面で4番手として登板。
1−4と3点差で負けており、しかも3番手のピッチャーが四球を2つ出した後での交代でした。俊介にとってあまりいい場面では有りません。

何の因果かシュガーランドの先頭バッターは元ロッテのランビン。いきなり注目の対戦となりましたが、結果は四球。満塁としてしまいました。
これで俊介は制球を乱したようで次のヤングに押し出し四球を与えて早くも失点。
さらに元広島のニックはフィルダースチョイスとなり3塁ランナーホームイン。その際1塁ランナーが走塁死で1死を取りますが、2点目が入ってしまいました。
続くスコットには犠牲フライを打たれて3失点目。
最後は最後はロケットをセンターフライでチェンジ。
結局俊介は7回の1イニングを投げて押し出しを含む2四球、自責点1という散々な結果に終わりました。
やはりアメリカはボールが違って投げにくいのか。回の途中からの登板でペースがつかめなかったのか。この日の俊介は制球が最悪だったようです。

4月25日のボックススコア


翌日の26日のスキーターズ戦では9回表の頭から6番手として登板。スコアは10−3とバーンストーマーズが大量リードしており、俊介にとっては楽な展開です。
この日の俊介は前回とは別人のようなピッチングで、内野ゴロ3つの三者凡退に抑える好投を見せました。
バッターのタイミングを外して内野ゴロを打たせるピッチングを続けていけば、どんどん評価が上がっていくでしょう。
この日はランビンとの対戦はありませんでした。

なお、26日の試合は日本人選手が大活躍。かつてヤクルトとオリックスに在籍した梶本が3安打3打点の活躍で勝利に貢献しています。梶本もぜひがんばってほしいですね。
また、バーンストーマーズには他にも日本にゆかりのある選手がいます。この日レフトでスタメン出場した元広島のルイス・フレッドです。「誰それ?」という方も多いと思いますが、2013年5月20日の広島対ロッテ戦で、ストライクの判定を巡って審判に暴言を吐いて退場したあの選手です。

4月26日のボックススコア


以上、アメリカ独立リーグで奮闘する渡辺俊介についてのレポートでした。
独立リーグは意外なところに日本とゆかりのある選手がいて面白いですね。
今後も俊介の活躍に注目していきたいと思います。