DOWNTOWN HIKE in 香港。Vol.1
100万ドルと称される煌びやかな夜景、東西の食文化の豊かさを凝縮したかのような多彩なグルメやショッピング─。多彩な「楽しみ」を内包したエキサイティングな都市・香港まで、日本からのフライト時間はわずか4時間強! 気軽に週末弾丸旅行ができる香港は、今も昔も日本人にとって最も魅力的なディスティネーションのひとつだ。
そんな香港で、「ノボテル」、「イビス」などのホテルを展開する世界最大のホテルチェーン、アコーホテルズが主催するイベント「Hong Kong Es-Capers」が開催された。オーストラリアを含むアジアパシフィック7カ国からジャーナリストやブロガーが集まり、国別対抗でSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用しながら香港市内のチェックポイントを巡るというこのレース。日本からは旅好きのveritaスタッフが参戦することに! 香港に点在するアコーホテルズを拠点にして、いつ、何度行っても楽しい香港をもっともっと満喫するために、SNSを活用した新しい旅のスタイルとともに、ローカル香港の見どころをご紹介!
魅惑の香港の見どころを巡るレースに参戦! 【1日目】レースin香港島
香港入りした直後、早速初日の宿泊先である「ノボテル香港ネーザンロード九龍」(右写真)へ。このホテルは九龍地区の中心街に位置し、活気あふれる香港の街を歩き尽くすには最適のロケーションだ。
レースは2日間にわたって行われるが、初日、中国やマレーシア、オーストラリアなどのライバルチームの面々との挨拶を済ませると、早速この日、課せられる8つのノルマが書かれた紙が渡された。それぞれのチェックポイントに行き、ノルマをクリアしなければならない。「旺角(モンコック)でベストストリートフードを探せ」「女人街(ノイヤンガイ)で、チープで香港らしい商品を購入すべし」──。楽しそうだけど、旅のスキルとセンスを問われそうな難問がずらりと並ぶ。いかに早くノルマを達成できるかに加えて、いかに低予算でノルマを達成できるかも審査の対象になるのだとか。
慌てて地図を広げ、効率的な巡り方に知恵を巡らせる。とはいっても、近年の都市開発で香港の街は常に変化を繰り返している。当然のごとくノボテルのコンシェルジュの助言や、SNSを通しての香港フリークの友人の意見をフル活用するのが賢いやり方。スマートフォンを片手に、いざ香港のダウンタウンへ出発。
- INFO:
- ノボテル香港ネーザンロード九龍
348 Nathan Road,Kowloon,HK
Tel: +852 3965 8888 - INFO:
- 玉器市場(ジェードマーケット)
MTR油麻地駅C出口から徒歩5分 - 澳洲牛奶公司(Australia Daily Company)
47 Parkes St,HK
Tel: +852 2730 1356 - 蓮香楼
160 Wellington St Central,HK
Tel: +852 2544 4556 - INFO:
- イビス香港セントラル上環
No. 28 Des Voeux Road West, Sheung Wan,HK
Tel: +852 2252 2929
エネルギッシュな街、香港のダウンタウンハイク!
「澳洲牛奶公司(Australia Daily Company)」で名物のどこか懐かしい味わいの牛乳プリンに舌鼓を打ち、尖沙咀の先端に鎮座するブルース・リーの銅像と一緒に写真撮影をするなど、ひとつひとつノルマをクリアしていくうちに、活気あふれる九龍エリアに住むローカルの一員になったような気がしてくるから不思議だ。撮った写真をSNSにあげると、「澳洲牛奶公司はクラブハウスサンドもおいしいよ」なんて情報も寄せられる。衣類や雑貨の露店が立ち並ぶ女人街は独特のむ熱気に包まれていて、「香港に来たっ」と改めて実感してみたり。ゴール地点の「ノボテル香港ネーザンロード九龍」に到着。客室に戻ったあとは、濃密な1日を振り返りながら、ジャスミン茶でほっこりお茶タイム。シンプルだけど、温かみのある清潔のいい客室で、自分の部屋のように寛いでエネルギーチャージ。
100年の歴史を持つ恐るべき呪いの儀式を体験? 【2日目】レースin香港島
2日目は香港島に拠点を移してのレースとなった。2012年9月にオープンしたばかりで、ガラス張りのおしゃれな外観が目を引く「イビス香港セントラル上環」(写真左)からスタートし、12のチェックポイントを経て、この日の宿泊先である「ノボテル香港センチュリー」にゴール、という流れだ。
2日目のノルマの中には、「『打小人(ダーシウヤン)』を体験し、いくら請求されるか試すべし」なんてものも! そもそも「打小人」とはなんぞや? 早速、SNSに投稿して情報収集してみると、日本でいうところの藁人形的な、ちょっとした呪いの儀式らしい。恋敵や憎き上司などの名前を書くと(名刺や写真を持参してもいいらしい)、「拝神婆」(バイサンポー)と呼ばれる女性祈祷師がそれを靴でビシバシ叩いてくれるのだ。ちょっとシュールで最初は腰がひけ引けるかもしれないが、少し風変わりな願掛けくらいに思えば、心持ちなんだかすっきりするかもしれない。ちなみに、打小人を行ってくれるおばちゃんは、香港島随一の繁華街、銅鑼湾の鵝頸橋下にいけば会える。価格はこの日はHK$40だったが、日や対象、内容によっても変わるそうだ。
この日のノルマも達成し、SNSで集められた情報がこれほど旅の助けになるものかと実感し、まさにSNSの便利さを痛感した一日だった。たとえ、ひとり旅でも、知りたい情報がすぐ得られるし「こんなの食べたよ!」と、すぐに友達に報告できるSNSの存在で、街歩きの楽しみが何倍にも膨らむのではないだろうか。
頭上には派手な看板が軒を連ね、昼夜を問わず、お祭りのように人があふれる香港は、歩いているだけで元気になれる不思議な街だ。街全体がパワースポット、と言ってもいいかもしれない。再開発が進み、訪れるたびにその表情を変える新しさと旧さが共存する街を闊歩するのはそれだけでとびきり魅惑的なアクティビティだ。肩肘をはらず、ますます楽しみ方が多様化する香港を気の向くままに満喫したい──、抜群の立地と快適な滞在、手の届きやすい価格帯のノボテルはそんな旅の実現を手助けしてくれるはずだ。
- INFO:
- ノボテル香港センチュリー
238 Jaffe Road, Wanchai,HK
Tel: +852 2598 8888
旅情を誘う赤い帆船でビクトリア湾ナイトクルーズ!
香港に来たからには夜景観賞を欠かせない! と、今回はビクトリア湾をめぐるアクアルナ(AQUALUNA CRUISE ONLY AQUALUNA)のナイトクルーズに乗船。海賊船を彷彿させる赤い帆を持つジャンク船が非日常感を演出する約45分の、まさに香港ならではのクルーズだ。心地よい夜風に体を預けながら、ビクトリア湾の海上から眺める眩いばかりに輝く香港の摩天楼、そして、光とレーザーの美の祭典「シンフォニー・オブ・ライツ」は格別だ。(「シンフォニー・オブ・ライツ」は、毎日20:00から13分間行われる、光とレーザーのショータイム。天候や都合により、中止となることも有り。)
(写真右)船上からのビクトリア湾夜景の眺め。
■香港政府観光局公式Webサイトのハーバークルーズのページはこちらから。
DOWNTOWN HIKE in 香港。Vol.2へ続く。
(text by aya hasegawa)