極上のウェルネスステイ : 01 TREND WATCH 大都会の真ん中でリゾート感覚に浸る、オークランドの街歩き
ニュージーランドの旅の始まりは、「City Of Sails(帆の街)」として世界的に知られる、美しいヨットハーバーの街、オークランドから。成田空港からの直行便も乗り入れていて、この国の玄関として、多くのビジターが最初に降り立つ。ニュージーランドの人口の3分の1の人が暮らす最大の都市でありながら、ダウンタウンからちょっと歩けばビーチに行くことができるし、車を30分も走らせれば、手づかずの原生林に触れることもできる。オークランドには、洗練されたアーバン・ライフの躍動感と、まるでマリンリゾートにいるようなリラックス感が見事に同居している。南島へ向かう観光客にとっては、単なる乗り継ぎ地になりがちだが、じっくり滞在してなお余りある魅力にあふれている。のんびり過ごすことが旅の目的なら、ぜひちょっと長めに滞在して楽しみたい。
トレンディな都会生活とリラックスリゾートが調和するコスモポリタン
オークランドの最新お散歩ガイド
- 4人に1人は娯楽用にヨットを持っている、ヨット保有率が世界一のオークランド。ハーバーにたくさんのヨットやクルーザーが並ぶ姿は、街のアイコニックな光景のひとつ。
ヨットが盛んなオークランドは、世界最高峰のヨットレース、アメリカズカップの拠点ともなっており、週末になると青い海一面に帆を広げたセイリングボートが漂うのどかな景色が見渡せる。ところでオークランド以外にも、島国ニュージーランドの主要な都市は、首都ウェリントンやクライストチャーチ、クイーンズタウンなど、そのほとんどが海辺にある。それははるか昔、ポリネシアからカヌーに乗って広大な太平洋を渡り移り住んできたマオリの人々や、その後新天地を求めて英国などから移住してきたヨーロッパ人など、航海と移民によって発展してきた歴史と関係が深そうだ。
海と言えば、良質なシーフードもこの国の魅力のひとつ。オークランドのヴァイアダクト ハーバーには、パシフィックリム料理を中心に世界各国のフージョン料理を食せる本格的なレストランが軒を連ね、地元産の良質なワインとともに日本人の舌と心を大いに満足させるに違いない。そこから歩いて5分のところに、クイーンズ・ストリートを中心とした都心部が広がる。高層オフィスやホテル、ファッションブティック、レストランなどが集まり、さすが人口150万人の都市だけあって、充実したアーバンライフぶりを見せつけてくれる。
街を歩いていると、公園や芝生の上、街かどのカフェのテラスでおしゃべりに興じる人や、昼間からスーツ姿でスタンディングバーで寛ぐ人々の姿をたくさん見かける(とりわけ金曜日の午後には!)。生活のリズムと心に余裕のあるニュージーランドの人々の様子は、もしかしたら日本人には少し眩しく映るのかもしれない。自由で、誰もがリラックスしながら、すっと街に溶け込めるムードがあるコスモポリタン、オークランドをめぐり、新しいニュージーランドの魅力を発見して欲しい。
ニュージーランドの最先端が凝縮されている。ダウンタウンのブリトマート
ブリトマートは、ショッピング、エンターテイメント、ビジネスの中心として、ニュージーランド中のトレンドが集中するエリア。2003年にダウンタウンの目抜き通りであるクーンストリート沿いにブリトマート駅がオープンし、2007年頃からこの辺りの再開発が進められている。一番最初にオークランドの商業の中心地として発展してきたこの辺りには、歴史的、文化的にユニークな遺産が数多く残されており、それらが今、市民の憩いの場として息を吹き返している。2015年までに、現在のおそよ2倍となる200店舗まで店の数を増やす計画で、これからのますますの発展が期待されている。
100店舗ものショップがひしめくブリトマートから、おすすめどころをピックアップしてご紹介したい。アヴァンギャルドなアンティーク品やオブジェ、コスメティックス、ファッション小物が見たいなら「WORLD」が新鮮。ファッションなら、ニュージーランドきっての人気ブランド「KAREN WALKER」や、日本未上陸だが、ニュージーランドでは最も有名なファッションブランドのひとつ「TRELISE COOPER」も要チェック。思わずショッピングにエキサイトしてしまうほど楽しいお店が目白押しのブリトマート。アーティスティックな内装のお店やスタイリッシュで洗練されたインテリアのカフェやレストランなどは、東京と比べても見劣りしないラインナップだ。緑あふれる心地よいエリアには豊かな空気が流れ、ここでしか感じられない新しい発見や素敵なお買いもの体験ができるはず。
- INFO:
- Britomart 公式Webサイト
Te Ara Tāhuhu Walking Street,
Auckland1010- ブリトマートのMAPや店舗一覧、イベントやニュースなどを発信。お買い物の前にぜひチェックしておきたい。
お洒落カフェやレストラン、可愛い雑貨店のメッカ ポンソンビー
ダウンタウンからちょっと郊外へ向かって息抜きに、ポンソンビーロードを訪れてみて。ポンソンビーは、オークランドで最もカフェが多くて、若者に人気のエリア。アクセスには、市内を走る緑色のインナーリンクという、市内近郊の主なビジネスエリアを結んでいるバスに乗るといい。南北1キロほど続く通りには、カフェやレストラン、雑貨店やファッションブティックなど、地元の人々に愛されるローカルな雰囲気のお店が並びオークランダーのリアルなライフスタイルを感じることができる。
昔ながらのベーカリー「Rob's Patisserie」(写真下右)を覗いてみれば、伝統的な味わいのスライスやマフィン、クッキーやベーカリーが並んでいて、気さくな店員さんがフレンドリーな笑顔で応対してくれる。ニュージーランドでは、素朴な味わいのベーカリーやスライス、マフィンがポピュラーなお菓子で、人々は「家のなかではオーブンが一番大事な場所」と考えてるのだそう。実際、ベイキングが趣味という女性は多い。
「The Garden Party」は、ローカルなデザイナーやアーティストをサポートし、ニュージーランド産の雑貨を取り扱う可愛いお土産屋さん。ニュージーランドならではの雑貨やコスメなどが手に入る。通りの中心部には新しい商業コンプレックス「Ponsonby Central」があり、カフェ「Toru」(写真上左)やアルゼンチンスタイルのグリルが楽しめる「El Sizzling Chorizo」、イタリアンピッツゥアリア「Dante’s Napoletana Pizzeria」、テイクアウトの寿司カウンターもある日本料理「Tokyo Club」などトレンディなカフェやレストランが集まっている。また、野菜、フルーツ、魚介類などを扱うグローサリーや地元FMラジオ局「Radio Ponsonby」も入っている。バス停が目の前にあるのでアクセスも便利だ。
- INFO:
- Rob's Patisserie 95d Ponsonby Road, Aukland, New Zealand
- The Garden Party 71 Ponsonby Road, Ponsonby, Auckland, New Zealand
- Ponsonby Central 136-138 Ponsonby Rd., Ponsonby, Auckland, New Zealand
ビーチ沿いのショッピングエリア おすすめのお土産店
ニュージーランドの人たちはビーチが大好き。週末になると、遠方からたくさんの人がビーチに集まってくる。東側には太平洋、西側にはタスマン海と、両側を海に囲まれているオークランドには、たくさんのビーチや入り江があって、それぞれに趣が異なる。ノスタルジックな港町デボンポート、ビーチタウンのミッション・ベイ、ノースショア市の中心タカプナの東に広がるタカプナビーチ、ワイタケレの黒砂のビーチなどなど。タスマン海は波が荒く、ウィンドサーフィンなどをする若者に好まれる。対して太平洋は穏やかで海水浴にも向いている。
(写真右)テイクアウトしたカフェとスライスやクッキーを持ってビーチへ。シンプルなのに、とてもリッチな気分。これゾオークランダーのウェルネスライフスタイル!
ニュージーランドを訪れたら、ぜひ自分だけのお気に入りのビーチを見つけて欲しい。そこに佇んでいるだけで心が洗われてくるような清々しさや、遠く広がる海が穏やかでやさしい気持ちを呼びこしてくれる。
ビーチ沿いにはたいてい、テラス付きの洒落たカフェやレストランが見つけられる。タカプナビーチ沿いにある「Takapuna Beach Cafe and Store」(写真上)もビーチ沿いのおすすめの一軒。エスプレッソやフレッシュなペストリー、できたてのベーカリー、アイスクリームをテイクアウトしてビーチでのんびり、ピクニック気分を味わってもいい。
ニュージーランドの人々にとって、カフェやレストランでの特等席はテラス席。みんな自然の太陽と風に触れながら、おしゃべりを楽しみたいのだ。金曜日のレストランは、俗にいう「フライデーランチ」と呼ばれるアフタヌーンティーまでかけての長めのランチを楽しむ人たちでどこもかしこも賑わう。金曜日の午後くらい、ゆっくりと食事や会話をしてのんびりする、というのがキーウィ・スタイル。そんなことで金曜日のランチは早めに席を確保するか、予約を入れるといい。日曜日もお店はたいてい開いているが、夕方には閉まってしまうことが多いので、レストランを利用する時間帯はよくチェックして。
- INFO:
- Takapuna Beach Cafe and Store 22 The Promenade Takapuna
Auckland,New Zealand
ノースショアの高級住宅が集まるハイソなエリア タカプナ
オークランドから、ハーバーブリッジを降りて東側の海沿いにあるタカプナは、ノースショアのハイソな高級住宅街。美しいビーチサイドに沿って街が開けているので、どことなくのんびりとして、リゾート風の小洒落たカフェやブティックが多く、オークランドのダウンタウンとは一味違う、落ち着きのある大人好みのエリアだ。
ニュージーランドを代表するファッション・デザイナー、KAREN WALKER(カレン・ウォーカー)と人気スタイリストのSTEPHEN MARR(スティーブン・マー)、クラブやショップデザイン、プロデュースを手掛けるDAN GOSLING(ダン・ゴスリン)の3人がコラボレーションして、2010年にセレクトショップ「THE DEAPRTMENT STORE」(写真上右)が誕生。この「THE DEAPRTMENT STORE」がオープンしたことで、一気にこのエリアの注目度が上昇。今後、さらなる開発が進められると噂されている。ファッショニスタたちが集まる「THE DEAPRTMENT STORE」には、ぜひ機会を作って足を伸ばしたい。
- INFO:
- The Department Store 10 Northcroft St, Takapuna, North Shore 0622,Auckland,New Zealand
e-mail:info@thedepartmentstore.com
ダウンタウンのショッピングエリア おすすめのお土産店
オークランドでお土産を買うなら、ニュージーランドならではのお土産店や免税店などが充実しているオークランド国際空港でのお買い物もおすすめだが、せっかくなのでローカルなショップを覗いて、ニュージーランドの空気やライフスタイルが感じられるアイテムを見つけてみて欲しい。veritaのおすすめはこちらの2ショップ。どちらも中心街からアクセスが良いので、ぜひ立ち寄って!
オークランドを代表する手づくりチョコレートの有名店「デボンポート・チョコレート」。ポンソンビーにあるお洒落な店内には、デボンポートの工場で作られたハンドメイドの可愛いチョコレートがずらり。キウィバードや羊の形をしたチョコなど、ニュージーランドらしいアイテムもあるのでお土産にぴったり。ニュージーランド国内以外にはまだ出店されておらず、比較的新しい注目のスイーツショップ。
- INFO:
- Devonport Chocolate Ponsonby Branch(デボンポート・チョコレート) 177 B Ponsonby Rd., Ponsonby, Auckland,New Zealand
フリーマンズ ベイの一角にある「エコストア」は、パステルブルーの雰囲気のある建物が目印。店内では有害物質や不必要な物質を使わないナチュラルエコ製品がずらり。衣料洗剤、台所洗剤、スキンケア、ペットケア、ガーデニング用品など、100種類以上の日用品が陳列されていて、女性ならついつい長居してしまう。エコストアの商品は、現在、ニュージーランドおよびオーストラリアで販売されており、スーパーマーケットやヘルスケア製品を扱う専門店などでも手に入る。
本当は誰もが大事に思っているけれども、なかなか実践するのが難しいリサイクルや、サステイナビリティな社会の実現に向け、エコ活動のリーダーとしても知られている「エコストア」。共感したくなる製品内容なだけでなく、お洒落なパッケージや使い心地の良さも魅力的。アロマティックな石けんやキュートなリップバーム、赤ちゃんにもやさしいベビー用品など、エコでお洒落なアイテムは、お土産にして喜ばれること間違いなし!
- INFO:
- Ecostore(エコストア) 1 Scotland St., Auckland,New Zealand
(写真左)エコストア外観。船の倉庫だった建物を店として再利用している。
ダウンタウンのショッピングエリア ビーチ沿いのショッピングエリア
>>シンプルでリッチ!極上のウェルネスステイNEW ZEALAND TOWN & COUNTRY トップページ
>>01 TREND WATCH 都会の真ん中でリゾート感覚に浸る、オークランドの街歩き
>>02 CINEMA&ART クリエイティブな感性あふれる芸術と文化の都 首都ウェエリントン
>>03 VINYARD&GOURMET 北島とっておきのワイナリー巡りとニュージーランドグルメ
>>04 ORGANIC BEAUTY オーガニック事情とビューティインタビュー
>>05 RELAX ISLAND オークランド近郊のネイチャーヒーリング ワイヘキ島
協力:ニュージーランド政府観光局 、ニュージーランド航空