FIFAクラブW杯（CWC）の準決勝の2試合め、北中米カリブ代表のモンテレイとヨーロッパ代表のチェルシーとの対戦です。

モンテレイがアジア代表の蔚山現代に完勝していたし、チェルシーはUEFAチャンピオンズリーグで早々に敗退して監督がサポーターに不評のベニテスさんに代わっていたし、もうちょっと接戦、もしかしたらモンテレイが勝っちゃうんじゃないかと思っていたんですが、いやはや、ちょっと格が違うんじゃないかってくらいチェルシーの完勝でした。

2007年のCWCで浦和がACミランに1ー0で敗れた時に感じた世界のトップレベルとの差は、全く縮まっていないということなんでしょうね。いや、アジアレベルで四苦八苦しているようじゃ、むしろ差は開いているのかもしれません。

試合は、前半17分に見事なコンビネーショでの崩しからマタのゴールでチェルシーが先制、試合を優位に進めます。
モンテレイは守備をサボっている選手は見当たらず、きちんとプレスに行っているんですが、チェルシーは狭いところでも高い技術で確実にパスを繋いでやすやすと相手のゴールに迫ることができます。

それでも、前半はモンテレイもチェルシーゴールに迫るシーンが無くはなかったのですが、後半開始早々に立て続けに右サイドを攻略されて失点して3ー0。後半のこの2失点はモンテレイにとって痛かったですねえ。
モンテレイは、右サイドがチェルシーの制圧されてしまったので右SBが全く上がれずに攻撃に厚みがありません。堪らずに右SBを交代しましたが、後半の早い段階で3点をリードしたチェルシーは余裕の試合運び。モンテレイも持ち前のパスワークでチェルシー守備陣を崩そうとしますが、針の穴を通すようなパスを何本もつなげないとシュートまで持ち込めない感じのチェルシーの守備陣を崩せません。一方、チェルシーは針の穴を普通に通してくるし。

試合終了間際のアディショナルタイムに、右サイドを抜け出して角度があまり無い所からのシュートでモンテレイが一矢を報いましたが、反撃もそれまで。チェルシーが決勝進出を果たしました。

今年のCWCもやっぱりヨーロッパ王者と南米王者の決勝となりました。2005年に今の形になったCWCは、決勝でヨーロッパ王者と南米王者以外となったのは2010年のUAE大会でブラジルのインテルナシオナルが3位になった時しかないんですね。今年のCWCもその構造が崩れませんでした。いつの日か、日本のクラブが、出来れば浦和が、そこに食い込む事を期待したいですねえ。

さて、2012年のCWCは、イングランドのチェルシーと、ブラジルのコリンチャンスとの対戦となりました。僕としては、元浦和のエメルソンがいるコリンチャンスを応援しますよ。某漫才師のヨーロッパ推しもウザいし。アルアハリ戦でイマイチだったエメルソンですが、決勝でのゴールを見たいですね。準決勝での出来を見るとチェルシーが優位なような気がしますが、大サポーターの後押しを受けたコリンチャンスの爆発を期待しています。