自分に求婚してきた相手に、燕の産んだ子安貝や龍の首の珠など伝説上の宝物を持ってきたら婚約するという無理難題を課したかぐや姫ですが、現代版かぐや姫とも言えるエピソードが登場しました。

2011年11月11日に式を挙げたいと考えている女性に対し、婚約者の男性は「Facebookのページに100万人が参加したら好きにしていい」というかなり挑戦的な条件を課し、それを飲んだ女性は現在Facebook上で彼らの結婚を後押しする支援者を募集しています。

彼らがやりとりした結婚の条件について、詳細は以下から。Fiance told: I’ll marry you when one million Facebook users convince me | swns.com

Kelly Coxheadさん(32)は婚約者であるPaul Mappelthorpe氏から、10年も前にプロポーズを受けたそうなのですが、結婚式の日取りはいまだ決まっていません。Paul氏は、Kellyさんが希望した2011年11月11日に式を挙げることについに同意しましたが、「Facebookで作ったグループに100万人参加したら式を挙げてもいい」という条件をつけました。

そのため、KellyさんはFacebook上に「I Need 1 Million People To Join For Paul To Marry Me C’mon Guys Help Me Lol.」というページを立ち上げました。これまでのところ2607人がこのページのファンとなって、「いいね！」ボタンを押してくれたようです。

これがKellyさんの開設したページ。最近「ページ」という名称に変わりましたが、これまで「ファンページ」と呼ばれていた物ですね。

I Need 1 Million People To Join For Paul To Marry Me C’mon Guys Help Me Lol | Facebook


こちらはFacebookにログインしないと見られませんが、同じタイトルの「グループ」には42028人のメンバーが参加しています。おそらくPaul氏が100万人というハードルを設けたのはこちらの登録者数のことだと思われます。かなりの人数が集まっているものの100万人という目標にはまだ遠く、彼女はさらなる支援者を一般に広く募集しています。

I NEED 1 MILLION PEOPLE TO JOIN FOR PAUL TO MARRY ME C'MON GUYS HELP ME lol

フィアンセのPaul氏は、この挑戦はKellyさんにとって簡単なものであるはずなのに、すぐに目標達成できていないのはおかしいとしょげかえっています。「このアイデアはふいに思いついたもので、『100万』という数を選んだのは、響きがいいと感じたからです。世界には約67億人もの人間が住んでいて、100万人というのはその0.1パーセントにも満たないわずかな数字です。僕は挑戦すること自体を楽しむタチなので、彼女のために目標をセッティングするのもとても楽しいんです。彼女は2011年11月11日に挙式したいと考えていますが、それが実現するかどうかは参加者の人数にかかっています。それに、彼女のお父さんさえまだ参加していないので、彼も彼女の挑戦を見守る立場を取っているのかもしれません」

Kellyさんが立ち上げたページの詳細には次のような記述がされています。「私たちは10年間一緒にいます。もうそろそろ、彼は重い腰を上げて私と結婚するべきだと思うんです。そうしたら、（結婚するには）100万人の力が必要だって言うんです……。だから彼を納得させるためにこのページに参加してください（笑）」

Kellyさんによると、実は昨年に結婚の日取りを決めていたものの、彼のお父さんが急に亡くなったので急きょキャンセルしたのだそうです。そのため、彼女が今回の挑戦に向ける情熱も並々ならぬものなのかもしれません。

彼女は4人の子どもの母親で、この挑戦をクリアできたら、子どもたちは結婚式で花嫁の付き添い人を務めることになります。ウェブの専門家ではなく、学校給食関係の仕事をしているKellyさんにFacebookページの賛同者を100万人集めろというのはハードルが高すぎるように感じられますが、何らかの形で彼らが円満に結婚できることを願うばかりです。


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