リーガ第10節、先手を打たれながらも4-3の逆転勝利で何とか面目を保ったレアル・マドリーと、圧倒的な攻撃力を見せつけ6-0で大勝したバルサ。この試合でレアル・マドリーのFWゴンサロ・イグアインとバルサのFWサミュエル・エトーがそれぞれ4ゴールと爆発し、チームの勝利に貢献した。この4ゴールで、エトーは13ゴールでリーガ得点ランキングの単独トップに立ち、イグアインも9ゴールで3位に浮上した。

 同節で2選手が4ゴールを挙げたのは1991-92シーズン以来となる。その時も主役となったのはやはりレアル・マドリーとバルサの2選手だった。フェルナンド・イエロとフリスト・ストイチコフだ。レアル・マドリーがテネリフェでリーガ優勝を逃したそのシーズンの第31節、当時中盤でプレーしていたイエロはエスパニョール戦で、ストイチコフはアルバセテ戦で、ともに4ゴールをマークし、チームを勝利に導いた。

 1選手が1試合で4ゴール、ましてや同節で2選手からそれが生まれるのは非常に難しい。イエロとストイチコフが決めた1991-92シーズン、レアル・マドリーとバルサは熾烈な優勝争いを演じ、わずか勝ち点1差でバルサがリーガを制した。そして、17シーズンぶりにエトーとイグアインが決めた今シーズンも首位に立つバルサとレアル・マドリーはその差2でトップ争いを演じている。

(スペイン通信)