ゼニトのFWアンドレイ・アルシャービンが改めて移籍の希望を激白。ユーロ2008でブレイクしたロシア代表の去就問題が再び加熱しそうだ。

 ユーロ2008でロシアをベスト4に導き、今夏の移籍マーケットで欧州のビッグクラブ移籍が囁かれたアルシャービン。一時はバルセロナ入りも囁かれたものの、最終的には移籍先をトッテナムに絞っていたが、クラブ間の移籍金交渉が決裂。結局ゼニト残留が決まっていた。

 しかし、このロシア代表は1月の移籍マーケット解禁を前に、ゼニト退団の希望を激白。移籍金のつり上げを画策するクラブ側を批判しながら、海外挑戦への想いを語っている。

「4ヶ月前、僕はゼニトの会長にこう言った。『僕はここでプレーを続けるつもりはない』ってね。すべてのカギを握るのは1つしかない。クラブが僕の移籍金を現実的な額で設定してくれるかどうかだ。もしそれが実現すれば、もちろんここを出て行くよ。クラブが高額の移籍金を設定し続けるのなら、僕はゼニトの選手でありつづけるだろう。書類上はね。いずれにしても、僕は来年もこのクラブでプレーする気はない」

 今夏に移籍直前まで迫っていたトッテナムが低迷を続けることについて、「僕がいれば、チャンピオンズ・リーグ出場も狙える位置につけてたよ」と冗談交じりに語ったアルシャービン。冬の移籍マーケットではトッテナムをはじめとする数多くのプレミアリーグクラブが獲得に乗り出すとも見られているだけに、その動向には再び注目を集めている。