ユベントスがバレンシアのMFホアキン獲得に向けバレンシア側と交渉を始めていると伊紙“ガゼッタ・デッロ・スポルト”が報じている。同紙によると、ユベントスのセッコSDは、5日に行われたアウェイでのチャンピオンズリーグ、対レアル・マドリー戦での勝利後、イタリア行きの飛行機には乗らず、ホアキン獲得の交渉を行うためそのままスペインに留まったとのこと。

 ホアキンの契約は2012年6月までとなっているが、バレンシアはクラブの財政難を前に、ホアキンの放出はやむなしと考えているようだ。実際、今夏も悪化したクラブの財政立て直しを図るため、バレンシアにとって最も売却のうまみがある選手の一人であるホアキンを放出する可能性を示唆していた。

 ホアキン移籍の交渉にあたり、バレンシアは移籍金を1500万ユーロ(約18億6000万円)と見積もっているようだが、最終的には1200万ユーロ(約14億9000万円)で落ち着くのではないかと“ガゼッタ・デッロ・スポルト”は伝えている。ユベントスはまず、この冬の移籍マーケットでホアキンをレンタルで獲得し、来年6月の完全移籍を狙っているというが…。

 不甲斐ない昨シーズンを払拭するべく、エメリー監督の下、好調さをキープするバレンシア。モチベーションも新たにホアキンも復調しつつある。バレンシアがシーズン途中でホアキンを放出すると考え難い。ホアキンを手放すとしても、来年6月が最も可能性が高いと言えるだろう。

(スペイン通信)