チャンピオンズリーグ第4戦、カンプ・ノウでのバーゼル戦で勝利を収めることはできなかったとはいえ、勝ち点1を獲得し、決勝トーナメント進出を決めたバルサ。しかし、その一方で主力選手であるMFアンドレス・イニエスタが負傷するという大きなダメージを負うことになった。

 翌日の検査の結果、イニエスタは“右足大腿直筋の内側の部分、セプトゥムと呼ばれるインナーマッスルの損傷”で少なくとも6週間の離脱になることが判明し、年内復帰が厳しい状況となった。

「筋肉は疲れていた。前半、シュートする時にすでに違和感があったし、後半、センタリングを上げた時、ケガをしたって感じた。たぶん、筋肉を酷使させた結果なんだろうね」と振り返ったイニエスタだが、自身のケガはチームに影響ないと断言。「チームには代わりの選手がいる。僕が気にしているのはケガを100%治すことだけ」。

 シュートを打つ際に一番負荷のかかる筋肉を傷めてしまったイニエスタ。思いのほかの重症に彼の表情は明るくないものの、「精神的にはつらいが、後ろを振り返ったって何の役にも立たない。落ち着いて、自分の足のことだけを考えないといけない。デリケートな部分のケガだからね。出来るだけ早く、しっかりと治していくつもりだよ」と前向きに治療に専念するとも。

 今後、セビージャ(11月30日)、バレンシア(12月7日)、レアル・マドリー(14日)、ビジャレアル(21日)、と上位チームとの対戦を控えるバルサ。イニエスタが6週間で完治すれば、ビジャレアル戦に間に合うかといったところだ。厳しい日程をイニエスタ抜きで戦うことになり、バルサにとってはかなりの痛手だが、乗り切っていくしかない。グアルディオラ監督の手腕の見せどころでもあるだろう。5日からすでにリハビリを開始しているイニエスタ。ここはじっくり治療に専念し、完全な状態でチームに戻ってきて欲しいものだ。

(スペイン通信)

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