マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、再び場外乱闘を繰り広げている。今度の相手は、英国の衛星放送局であるスカイTVだ。

 ファーガソンの怒りを買ったのは、スカイTVでサッカー解説を担当している、フィル・トンプソンとポール・マーソンの2人がFWウェイン・ルーニーについてコメントした内容だ。元リバプールのスター選手であったトンプソンは、先月25日に古巣エバートンと対戦した際に、ルーニーがマンUのエンブレムにキスをした行為が「退場に値する」とコメント。また、元イングランド代表のマーソンは、1日のハル戦でルーニーはレッドカードを受けるべきだったと語った。

 この両氏のコメントを聞いたファーガソンは激怒。5日に行なわれるチャンピオンズ・リーグのセルティック戦において、インタビューを一切受けないとスカイTVに告げたという。

 2004年に自身の息子が選手移籍の不正に関わるとの疑惑を追及するドキュメンタリー番組を放送したBBCとも絶縁状態にあるファーガソン。愛弟子ルーニーへの批判にインタビューのボイコットという荒療治で答えた老将の怒りは、当分収まりそうにない。