オリンピック・リヨン所属のフランス代表FWカリム・ベンゼマ(20)は、自身の将来についてすでに答えを出しているようだ。フランスTV局“フランス2”の番組内のインタビューで、来シーズンについて質問を受けたベンゼマは、リーガでプレーするために今シーズン終了後にもリヨンを離れるつもりであると認めている。

「僕の将来?スペインが気に入っているよ」とおどけてみせたものの、最終的には多くの人が知りたがっている彼の気持ちについて「来シーズンはバルサかレアル・マドリーでプレーするだろうね」と告白している。

 才能、テクニック、ヘッドを含めたシュート力、フィジカル、闘志とストライカーとしての資質を兼ね備えたベンゼマは、多くの監督の夢でもあり、今夏もバルサ、レアル・マドリーをはじめ、マンチェスター・ユナイテッド、ミランといったヨーロッパの強豪クラブがベンゼマ獲得を希望していた。しかし、リヨンのオーラス会長は、ベンゼマの契約を2013年まで延長、彼の違約金を1億ユーロ(約127億円)に設定し、ベンゼマ移籍に歯止めをかけた。

 今シーズン、リーグ1では12試合で8ゴールと得点ランキングのトップに立つベンゼマ。本人がバルサかレアル・マドリーでのプレーを望んでいることを明らかにしたことで、今後はバルサとレアル・マドリーを中心に争奪戦が繰り広げられそうだ。水面下の戦いも激しさを増すことになるだろう。が、交渉にはオーラス会長という高い山がそびえ立つ。いずれにしても、ベンゼマが来夏の移籍マーケットの目玉となることは間違いなさそうだ。

(スペイン通信)

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