リーグ・アン、マルセイユの調子が芳しくない。首位を狙えるチャンスがありながら第10節(26日)のパリ・サンジェルマン戦では2―4と完敗を喫し、続く第11節(29日)では、下位のナントを相手に1―1で引き分けた。チャンピオンズリーグを含めると、10月は2勝3敗1引き分けと負け越した。

 前々からディフェンスの弱さは指摘されていたが、最近は看板の破壊力も影を潜めている。ジブリル・シセがプレミアリーグに移籍し、ママドゥ・ニアン、バカリ・コネが本来の力を発揮していないのが不安材料だ。

 そんな中、エリク・ゲレツ監督がサッカー専門サイト「フットボール365」のインタビューに答え、「スティーブ・サビダンのようなタイプの選手がほしい」と語った。

 サビダンは28歳でリーグ・アン・デビューと遅咲きだが、ヴァランシエンヌ時代に3部、2部で連続して得点王になりチームを1部に引き上げた立役者。リーグ・アン・デビューの年にも、あわや得点王という活躍をした。カーンに移籍した今季も11試合でトップに一差の6ゴールをあげている。加えて4アシスト(2位)とパサーとしての実力も高い。

 ゲレツ監督は冬の移籍市場でマルセイユがサビダン獲得に動くかとの質問には言葉を濁したが、フレッジ(リヨン)の獲得について「興味はあるが、ライバルチームの選手。難しいだろう」と答えており、“サビダンならあり得る”と考えている様子が窺える。