25日に行われたリーガ第8節、対アルメリア戦でバルサのユニフォームを着ての3度目となるハットトリックを決めたFWサミュエル・エトー。前半5分で先制ゴールを決めたエトーは、20分、24分と立て続けに相手ネットを揺らし、試合開始から24分間でハットトリックを決めた。これはクラブ史上最短記録だ。これでエトーはゴール数を9に伸ばし、バレンシアのFWダビ・ビージャとともにリーガ得点ランキングのトップに立った。

 バルサの選手としてのエトーのハットトリックは2005-06シーズンのチャンピオンズリーグ、パナシナイコス戦(5-0)、昨シーズンのリーガ、レバンテ戦(5-1)以来となる。また、リーガ8試合で9ゴール、1試合平均1.12ゴールとハイペースでゴールを量産し、好調バルサの原動力となっている。リーガ通算26ゴールをマークし、得点王に輝いた05-06シーズンを超えそうな勢いだ。

 とはいえ、「チームがなければ、僕は何者でもない。3ゴールは僕のものじゃない。それは強調しておきたい」とあくまでも“チームありき”を強調するエトー。もちろん、彼が得点王という個人タイトルを狙っていないというわけではないだろう。しかし、“チームのために”という姿勢で臨んでいけば、結果はついてくるはず。それに、バルサには素晴らしいパスを供給してくれる選手たちがたくさんいる。

「以前の自分になるのではなく、前よりも良くなりたい」。過去を越えたいというあくなき向上心がエトーを支えているのだろう。

(スペイン通信)