『Kiramune Music Festival 2024』で熱唱する神谷浩史さん(C)Kiramune Project

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今年で設立15周年を迎える「Kiramune(キラミューン)」レーベル所属の人気男性声優アーティストが大集結するライブイベント『Kiramune Music Festival 2024』(以下『キラフェス2024』)が、今年は横浜アリーナにて5月11日、12日の2日間にわたって開催された。大盛況となった<DAY.2>の模様をお届けする。

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大きな会場を埋め尽くす観客からの大声援に包まれながら、初日と同じくトップバッターとして神谷浩史がセンターステージに登場。「Precious Moments」を皮切りに、「さあここからはみんな声を出していきましょう!」と客席に呼びかけ、「Such a beautiful affair」を披露すると観客のボルテージは一気に急上昇! 白を基調にした衣装に身を包み、ダンサーを従えた神谷のパワフルなステージに、観客からは大きな歓声が上がっていた。

続いて、上村祐翔、保住有哉、堀江瞬、吉永拓斗の4人組ユニット・SparQlewが登場し、「ハジマリノソラ−5th Anniversary−」を熱唱。初登場した『キラフェス2018』で、今回と同じ横浜アリーナに立って初めて歌ったデビューシングルのリアレンジナンバーを、音楽活動5周年を振り返るように美しいハーモニーを響かせた。
そんな爽やかな雰囲気から一転、浪川大輔が演歌歌手・浪川大二郎に扮してステージに現れ、「ファンキー☆ウェーブ」をノリノリで披露すると客席はお祭り騒ぎに! 浪川の「ファンキー☆ウェーブ」の合図で、客席のウェーブが大きな会場中を巡っていく光景に浪川も満足げな表情を見せていた。

その後にステージに登場した入野自由は「愛さずにはいられない」で観客を魅了。今年6月30日をもってKiramuneでのソロとしてのアーティスト活動を終了すると発表されており、『キラフェス』での入野のステージもこの日が最後。入野がトロッコで会場を巡ると、観客はその姿を目に焼き付けるように大声援を送っていた。
ゆっくりとセンターステージに現れた柿原徹也が歌ったのは「咲いちゃいな」。「春終わっちゃったね。そろそろ夏だね。いい夏にしてこうね!」と語りかけると、これからの季節にピッタリな「Summer Time Love」「ダンディギ」といった夏の歌で会場を盛り上げてくれた。

カジュアルなジーンズにサングラスというラフなスタイルで登場した岡本信彦は、激しいダンスで観客のハートを鷲掴み! ライブ初披露となる新曲の「Future→Feature」を歌い上げ、「僕だけを見てもらっていいですか?」と岡本が笑顔を見せると、会場からは一際大きな歓声が上がっていた。

さらにゲスト出演となる江口拓也・木村良平・代永翼の三人組ユニット・Trignalのステージも。「Honey Ready Go!!!」「Win-possible!」と駆け抜けた3人は「昨日に負けてないんじゃない? みんな!」と大盛り上がりの会場にご満悦。そんなTrignalに岡本が加わり”ノブグナル”が揃って、コラボシングルから「Tic Tac Anniversary」を披露。ハートマークのポーズを決めた4人の姿に、客席は大喜びとなっていた。

ここからはメドレーコーナーに突入。4つあるサブステージを中継点に、リレー形式で歌いながら会場を巡っていく趣向となっていて、両手を広げて待ち受ける浪川に突っ込んでいく神谷や、肩を組む柿原と岡本など、サブステージごとに仲睦まじいメンバーの姿を見ることができ、その度に客席は大はしゃぎとなっていた。

(C)Kiramune Project

後半は、神谷と入野の二人組ユニット・KAmiYUが歌う「心の扉」で幕開け。背中合わせで歌ったり、腕を組んだり、ハイタッチしたりと仲の良さそうな二人に観客のテンションはヒートアップ! Kiramuneレーベル15周年を記念した餅つきも行われ、ステージ中央に置かれた臼に入った餅を入野が杵でついて神谷が返すというパフォーマンスで会場を盛り上げた。

そんなKAmiYUは神谷の口から「KAmiYUはなんとなく好きなタイミングでやるかもしれません(笑)」と嬉しい継続宣言が! 入野からの「『KAmiYUやりたいな』って話をしたらいいよと言ってくれて」と前向きな発言に会場からは歓喜の声に包まれた。
さらにここでKAmiYUの新曲「Mellow×Mellow」の初お披露目という嬉しいサプライズも。歌い終わった後にスクリーンに映し出された「続」の文字に、観客たちは喜びと安堵の拍手を贈っていた。

前半と打って変わって「Dance in the Twilight」といったクールな選曲と大人の雰囲気を見せてくれたSparQlewのステージの後は、江口がソロでステージにサプライズ登場! 「みんなたっぷり『GUI GUI』してください!」とアナウンスするや、「Carnival」をノリノリで歌い、観客と楽しくコール&レスポンス。「Good Unite Infinity」では、歌の途中で乱入してきたKAmiYUの二人とステージ上で組んず解れつのプロレス大会を繰り広げるなど、やりたい放題な江口の姿に観客は大爆笑となっていた。

ここからは浪川が新曲「Like it Like it」を笑顔で歌ったり、岡本が和服姿でステージに登場し新曲「雷光」を歌いながら手にした扇子を軽やかに舞わせるパフォーマンスを披露したりと新曲ラッシュ! さらに柿原も新曲「Give It To Me」を熱唱すると、ダンサブルな楽曲と格好良さに振り切った歌声に会場の誰もが酔いしれていた。

そしてついに入野の『キラフェス』最後となるソロステージが「行くぞ!」の掛け声と共にスタートすると、「Overdrive」を力強く熱唱。続いて、「ライフダンサー」ではサブステージに置かれたベッドから、目覚ましのベルと共になんと寝ぼけ眼の岡本が登場! 自宅にいるかのような和気あいあいとした雰囲気で、楽しそうにくつろぐ二人の姿に観客たちもほっこりとした様子となっていた。

入野のMCでは「15年間本当に楽しかったですし、この光景を見るのは最後なんだなと思うとすごくさみしくて」としみじみコメント。声を震わせつつKiramuneメンバーに「愛してるよ、ありがとうみんな!」、そして観客に向けて「苦しいこととか嫌なことがあったら今日のことを思い出します。15年間本当にありがとうございました!」と感謝の想いを語った。

そんな寂しいムードを吹き飛ばすように、入野は自身のメドレーに乗せて通路を電動バイクや自転車で大爆走する一幕も。「しんみりできませーん!」と笑顔いっぱいで自転車を漕いで客席に手を振っていた入野だったが、途中から自転車で会場を飛び出し、エントランスを抜けて野外の駐車場へ。そのまま車に乗り込んで去って行くという予想外のオチに会場は驚きに包まれた。

こうして大盛り上がりとなっていたライブもついにクライマックスへ。二日連続でトリを飾ることになった神谷がキラキラと輝く衣装で登場し、「ラストスパートです! さあ、最後の盛り上がりにこんな曲を用意させてもらいました」と呼びかけながら、新曲となる「ironic truth」を歌うと、アリーナの熱気は最高潮に。ラストはライブ初日の開幕曲の「ワヲ!」でフィニッシュ! 「ワヲ!」で始まり、「ワヲ!」で終わるという心憎い演出に、観客たちは大満足といった様子だった。

アンコールでは、出演メンバーが勢揃いした”re Kiramune☆All Stars”で、「キズナファンファーレ」や「EVER DREAM」などを次々と熱唱。トロッコに乗って楽しそうにハイタッチをしたり、肩を組んだり、ハグをしたり、さらにはステージや通路を練り歩いたりと、誰もが笑顔いっぱいに会場を盛り上げていってくれた。

MCを挟んでの「Endless Notes」の後は、メンバー全員が心を一つにして「僕らの描く未来」を歌いフィナーレへ。興奮と感動が会場を満たしていく中、「ありがとう!」と手を振りながらメンバーたちが一人ずつステージから去って行き、最後に一人残った入野が「心の底から愛してるぜ!」と大絶叫。これに観客が大きな歓声と拍手で応え、5時間に渡って繰り広げられたメモリアルなライブは、大盛況のうちに終演を迎えたのだった。

(C)Kiramune Project