引退を発表したエヴァンジェリン・リリー(2023年2月撮影)
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 映画『アントマン』シリーズやテレビドラマ「LOST」などで知られるエヴァンジェリン・リリー(44)が現地時間4日、俳優業を引退することを自身のInstagramで発表した。

 エヴァンジェリンは、「LOST」出演時代の2006年に撮影されたとある映像をInstagramに投稿。彼女が満月の下で、10年後の自分について語る内容で「2016年には元俳優になっていたい。家庭をもち、子供は2人ほしい。作家になって人道的な活動も支援したい」と理想像を告白している。

 当時の映像を踏まえて、エヴァンジェリンは「いつかハリウッドに戻ってくる可能性もありますが、今はここが私の居場所」と心境を告白。「夢を実現して、喜びと満足感で満ちあふれています。神の恩恵に感謝します。明確な選択(富や名声)から離れることは時に恐ろしくもありますが、正しい行いをすれば、その恐怖は充実感に変わります」とつづり、「新しいシーズンの幕開け。準備はできています。私はとても幸せです」と新たな旅立ちを報告した。

 またエヴァンジェリンは、『アントマン』シリーズ第3弾『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)の撮影が終了した2021年から俳優業は休止状態にあったと告白。「(俳優として)2年後に戻って来るかもしれないし、もう戻らない可能性もある。少なくとも今は、この業界で求めているものはなく、契約上の義務も存在しません。人道支援、作家活動に時間を捧げます」と語っている。

 エヴァンジェリンは、J・J・エイブラムス監督による大ヒットドラマ「LOST」(2004〜2010)のケイト役でブレイク。『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚『ホビット』シリーズ(2012〜2014)では、映画オリジナルキャラクターである女性エルフ・タウリエルを務め、近年は『アントマン』シリーズなどのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品で、アントマンの相棒である女性ヒーロー・ワスプを演じていた。(編集部・倉本拓弥)