フィギュアスケート世界選手権、男子シングル・ショートプログラム(SP)。演技に臨む宇野昌磨(2024年3月21日撮影)。(c)Geoff Robins / AFP

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【AFP=時事】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2024)は21日、カナダ・モントリオールのベル・センター(Bell Centre)で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、大会2連覇中の宇野昌磨(Shoma Uno)が今季世界最高得点の107.72点で首位発進した。鍵山優真(Yuma Kagiyama)が2位、イリア・マリニン(Ilia Malinin、米国)が3位につけた。

 宇野は冒頭の4回転フリップに続き、4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプ、さらにトリプルアクセルを成功させ、23日のフリースケーティング(FS)に向けて好発進した。3連覇を達成すれば、男子では2021年大会でネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)が成し遂げて以来となる。

 その一方で、今季はグランプリ(GP)シリーズの第4戦中国杯(Cup of China 2023)と第6戦NHK杯(NHK Trophy 2023)、そしてGPファイナルでいずれも2位に終わっており、無敗を記録した2022-23シーズンの圧倒的な強さには及んでいない。

 世界選手権では2度の2位を記録し、2022年の北京冬季五輪でも銀メダルに輝いている鍵山は僅差の106.35点で2位発進。公式戦で唯一4回転アクセルに成功しているマリニンは、105.97点で3位に続いた。

 全米選手権(2024 U.S. Figure Skating Championships)で連覇を果たしている19歳のマリニンはこの日、冒頭の4回転トーループに続いて4回転ルッツと3回転トーループのコンビネーションジャンプを成功させたが、芸術点でわずかに競り負けた。

 ここ2週間では負傷やメンタル面での問題に悩まされていたといい、「心から満足できるプログラムではなかったけれど、どうにか滑り切ることができてうれしい」とコメントした。

 昨年のジュニア世界選手権(ISU World Junior Figure Skating Championships 2023)覇者である三浦佳生(Kao Miura)は、4回転トーループの際に転倒するなどして85.00点の10位と出遅れた。

【翻訳編集】AFPBB News

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