「結婚するつもりだったのに…」経営者志望の27歳男子がどうしても許せなかった彼女の○○癖
「東京カレンダーみたいな世界なんてあるわけない」。
時に人はそうつぶやく。しかし、東カレ的ライフスタイルを実践する男性は確かに存在するのだ。
本連載に登場するのは、マッチングアプリ「東カレデート」のユーザーである独身男性たち。リアルな恋愛観やプライベートの過ごし方など、意外と不鮮明だった独身男性の生態が反響を呼んでいる。
今回登場するのは、看護師として働くA.Aさん。NICU(新生児集中治療室)から美容の道へと方向転換し、自分のクリニック設立の夢を追う彼の日常に迫った!
▶前回:「付き合っているときには気づかなくて…」バイリンガルでイケメンな彼が美人な元カノと終わった理由
1996年生まれの27歳。大学まで地元・大阪で過ごした後、上京し看護師として北里大学病院NICUに入職。3年3ヶ月勤め、美容クリニックに転職。
好きなタイプは色白で目が大きく、涙袋のある女性。芸能人でいえば坂道系女子全般。
●INDEX
1.同棲解消の理由は、彼女のあるくせでした
2.記念日デートでは、ホテルのレストランに行くコースがお気に入りです
3.“カッコよくなりたい男性”を応援していきたい
アイドル的ビジュアルの看護師の夢は、自分の美容クリニックを持つこと
若く見えるが、れっきとした27歳、看護師のA.Aさんは取材当日、ジバンシィのパーカにヴァレンティノのスニーカーで登場。
「いつも1アイテムくらいはハイブランドを入れるようにしてます」
関西のイントネーションで軽妙に話すA.Aさんには、ある夢があるという。その内容とは?
同棲解消の理由は、彼女の〇〇癖でした
―― ご出身は?
生まれも育ちも大阪です。大阪で医療系の大学を出て、いまは東京のクリニックで看護師をやっています。
―― いつ上京してきたんですか?
大学卒業後です。新卒で神奈川の相模原にある北里大学病院に就職しました。
「どうせ一人暮らしをするなら」と修行のつもりで関東に出てくることを選んだんです。
―― その時はどんなお仕事を?
NICU(新生児集中治療室)の看護師として働いていました。早産児や低出生体重児など、赤ちゃんを治療するための集中治療室です。
看護師を目指したのは母親が看護師だったのを見て育ったから。国家資格で手に職がつけられる。安定していて全国どこでも働けるのもいいなって思ったんです。
いまは新宿の美容クリニックで働いています。
―― 現在の職場に転職したきっかけは?
美容男子のYouTubeを見て、今後このジャンルは伸びるなと感じたからです。「カッコよくなりたい」という気持ちはなくならない。
30歳になるまでに自分の美容クリニックを持つことができたら…というのが夢です。
―― 前職に戻りたい気持ちはありますか?
訪問看護など、子どもに関われる仕事は考えたことがあります。たしかにNICUは赤ちゃんの命を預かる責任や緊張感もありますが、やりがいもすごく大きい。
社会人2年目の時、胎児水腫という重篤な病気の赤ちゃんを担当しました。帝王切開で生まれた直後にまず蘇生、気管切開されて人工呼吸器をつけられる。それを赤ちゃんが嫌がって外さないように見守りながら、8ヶ月ほどお世話をさせてもらいました。
最終的に鼻から酸素を入れる管をつけた状態で退院したのですが、僕が辞めた後「退院して1年になりました、ありがとうございました」って手紙と写真が送られてきたそうです。
写真を見せてもらったら、もう普通の子みたいに座っていて、すごく嬉しかったです。
―― 夢は美容クリニックの開業だそうですが。
そうですね。もともと経営者になりたい、自分の店が欲しいという気持ちはあったのですが、医師でなくても美容クリニックなら開業できると知り、そこを目標にしました。
タレントのMattさんやSnowMan渡辺翔太さんがメンズメイクをしているのを見て、これから伸びる業種だと感じたのもあります。
「カッコよくなりたい」という男性の気持ちはこれからの時代も不変のものだと思います。
―― 現在27歳で、3年後は開業。結婚はまだ先になりそうですか?
子どもは4人ほしいので、30歳までに結婚したいですね。僕が4人兄弟なので。
―― 今までで結婚を意識したことはあった?
最後に2年くらい付き合った彼女とは同棲もして、結婚するつもりでした。
2個上のOLで実家が旅館だったこともあってか料理が上手。付き合って9〜10ヶ月後には「一緒に住まへん?」と言って同棲を開始しました。
でも、彼女のあるくせがどうしても許せなくて…。
―― くせというと?
浪費癖です。彼女は大のアイドル好きで、例えば転売のチケットやグッズを買ってしまう。ついには結婚のための共同貯金にまで手を出してしまって…。
ある時、お金を渡さずに「遊びなら我慢してよ」と伝えたところ、かなりヒートアップしてしまって。
僕もかなり気持ちが冷めてしまっていたところだったので、あっさり「別れよう」と伝えました。逆に向こうは「え、ちょっと待って」と動揺していましたが。もう未練はありませんね。
記念日デートでは、ホテルのレストランに行くコースがお気に入りです
―― それまでの恋愛経験はどんなものでしたか?
10人ほどと交際しました。
学生時代はわりと自信のないタイプだったので、チキンというか、なかなか自分から積極的なアプローチはできませんでしたね。今なら多分、いいなと思った女性にすぐ言えるんですが…。
―― 10人はすごいです。学生時代はどんな恋愛を?
大学時代は同じバスケ部の、小柄で可愛らしい女の子にずっと片思いをしていました。
部活を一生懸命にするタイプの子で、面白くて可愛い感じ。結局、告白もできずに、同じ大学の男と付き合う彼女を見て悔しい気持ちのまま終わりました。
数年後、つながっていたインスタで結婚したと知ったときはショックでしたね。
―― 奥手なところを変えたいと思ったきっかけは?
女性慣れしている男友達がいて、自分もこの人みたいになりたい!と思いました。
その人から直接アドバイスをもらって、少し髪を伸ばしてみたり、服装もブランド物を身に着けてみたり。
女性と接するときは「俺はいい男だ」と自己暗示をかけて、自信のあるフリをしていましたね。
―― 周りの反応は変わりましたか?
アプリや仕事で人と接するうちに「一緒にいると楽しい」など、好意を持ってもらえることが増えました。だんだんと自信がついていったと思います。
意識的に多くの人と会うために、アプリなどを使っていました。
―― マッチングアプリは、いまもよく利用していますか?
24〜25歳の時には週1〜2回、アプリで女性に会っていました。多いときは月10人くらいとか。
東カレデートで出会うのは、可愛い人が多かったですね。相手の年齢を気にしないタイプなので、5〜6個年上でも会っていました。
一緒にいて楽しければ、年齢は全然気にならないです。姉が3人いるからかな?アプリで出会ったお姉さまたちに、相当鍛えられた気がします(笑)。
―― 好きな女性のタイプは?
年齢は気にしないと言いましたが、見た目のストライクゾーンも広いかもしれません。目が大きくて、涙袋がしっかりある方は好きですね。
芸能人では白石麻衣さんとか。あとは、坂道系の方はみんな可愛いなと思ってます。
―― 初デートのプランはどんな感じでしょうか。
アプリで会う方とは大体、表参道にあるお気に入りのカフェ『RACINES AOYAMA』に行って、1〜2時間くらいしゃべって解散、という感じでしょうか。
―― 記念日のデートプランは?
付き合って1年記念日や誕生日だったら、ホテルのディナーとかですね。
前の彼女の誕生日には、大手町にあるホテルのレストランに行きました。地上30階以上の場所から眺める夜景が素敵でした。
花束やバースデープレート、あとルイ・ヴィトンで買ったプレゼントを用意しました。
―― 休日は何をしていますか。
御殿場や江の島などにドライブに行くことが多いですね。
千葉のほうで海沿いのカフェに行ったときは水平線が見えて気持ち良かったな。最近は原宿に行くことも多いです。
―― 原宿では何をするのでしょうか。
ハリネズミカフェに行ってます、新しい家族を探しに(笑)。
犬なんかは散歩とかお世話が大変じゃないですか。ハリネズミはあまり手がかからないらしいので、働きっぱなしの自分には合っている気がします。
“カッコよくなりたい男性”を応援していきたい
―― 今日のファッションポイントは?
トップスはジバンシィのパーカ、パンツはユニクロで黒で統一させました。
服装がシンプルな分、スニーカーはヴァレンティノの目を引く派手なデザインのものを選んでいます。
ブランドものは好きで、結構買っちゃいますね。
財布は3年使用しているバレンシアガのもの。右上は、キャラクター“ちいかわ”のポーチ
スマホのロック画面は「ポケットモンスター」のお気に入りキャラクター“ホゲータ”
―― 1ヶ月の支出の内訳は?
外食が多いし、人と食事に行くとご馳走したいので、食費というか交際費は20〜30万円くらいかかります。エンゲル係数は高めですね(笑)。
洋服や化粧品も買う時はたくさん買ってしまうので10万円くらい。代々木上原の部屋の家賃が11万円。脱毛などの美容代は自分でできるからお金がかからないので、あとは貯金しています。
将来的に自分の美容クリニックをやりたいので、その資金をためているところですね。
―― 仕事のモチベーションは?
今の仕事は、いろいろな技術を覚えてできることが増えるのが楽しいです。患者さんが綺麗になっていって、直接ありがとうと感謝してもらえることにもやりがいを感じます。
前職は大変でしたが、赤ちゃんが好きだったので…。幼少期から、小さい子が好きなんです。子どもの頃に行っていた学童保育でも下の子たちの面倒を見るのが楽しくて、そこからずっと変わっていませんね。
―― 開業したいとのことでしたが、どんなクリニックにしたいですか?
カッコよくなりたい男性が多そうな、新宿や表参道あたりに出店できたらと考えています。
脱毛やハイフ、脂肪吸引、整形、皮膚科…美容全般ができるクリニックにしたいので、いまは化粧品検定1級を取るため勉強中です。
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「全国で働ける職業。手に職をつけたかった」と看護師である母の背中を追い、精神的にも体力的にも過酷なNICUに3年以上も在籍。
「今は、日本化粧品検定1級を取るために勉強中です」と努力家な面も見せる。
27歳と若いながらも「自分の美容クリニックを作る」という夢を見据えて貯金や勉強を欠かさず、堅実に生きるA.Aさん。ひたむきに夢を追う姿に興味を感じる女性は多そうだ。
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