「Twitterのより良いバージョン」を目指して作られた短文投稿型SNS「T2(Pebble)」が、2023年11月1日に閉鎖されることが決まりました。

Pebble, the Twitter alternative previously known as T2, is shutting down | TechCrunch

https://techcrunch.com/2023/10/24/pebble-the-twitter-alternative-previously-known-as-t2-is-closing-down/

Twitter元従業員のガボール・セル氏が構想し、イーロン・マスク氏によるTwitter買収をきっかけに、2023年1月に公開されたSNSがT2です。セル氏は買収によりめちゃくちゃになってしまったTwitterを憂い、「いくつかの簡略化を施した、非常に単純なTwitterのコピー」を作成して初期のTwitterを取り戻すことを計画。最大280文字まで投稿できるTwitterによく似たサービスとしてT2を立ち上げ、後にPebbleと名前を変えて躍進を図っていました。



Twitterの買収直後、API有料化やアルゴリズムの変更などで雰囲気が大きく変わってしまったTwitterから離れ、BlueskyやMastodonなどの代替サービスに流れる事例が相次いでみられており、その中でPebbleもTwitter類似サービスとして一部から注目を集めていました。それでもPebbleは競合サービスよりはるかに小規模で、ユーザー数は2023年4月時点で1000人未満だったことが報告されています。

公開からおよそ9カ月後、セル氏がPebble上で「チームからのお知らせ」と題し、2023年11月1日をもってPebbleを閉鎖するとのメッセージを発しました。この投稿には、記事作成時点で返信が37件、リポストが69件、いいねが93件行われています。



セル氏は「当社は投資家を納得させるほど急速に成長できませんでした。さらに競合サービスとしても多くの選択肢があるため、課題がますます増えるばかりでした。Pebbleを完璧な形で実現するには、さらに多くの投資と時間が必要だったのです」と心情を吐露。ライバルとの激しい競争が一因だったとし、「既存の組織や新しいものも含め、これほど多くの人たちが、私たちと同じようなことを同じような方法で行おうとしているとは思いませんでした」と付け加えました。

テクノロジー系メディアのTechCrunchによると、当初T2の1日当たりのアクティブユーザーは一時期3000人に達したものの、T2からPebbleにブランドが変更された後、約1000人に減少していたとのこと。



Pebbleは残った資金を投資家に返却し、Pebble上ではユーザーの投稿をアーカイブしてダウンロードするオプションの提供を始めました。

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