横に波打つボコボコ爪は、原因を長く放置すると綺麗な爪に戻らなくなることも!?

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 体の内側から栄養や水分を受け取って成長する「爪」は、“健康のバロメーター”とも呼ばれています。その爪に、よく見たら横に波打つ段々や凹みといったボコボコが…。大人の爪悩みで多い「縦線」は、主に加齢や乾燥によるものと言われていますが、横にできる段々や凹みはなぜできるのでしょうか。できてしまった後のケア方法とともに解説します。

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■横方向にできる爪のボコボコ、放置せず早めの対策が必要

 爪の横方向にできるボコボコは、一部分にだけできて凹みとなっている場合と、全体に広がって段々のようになっている場合があります。これらの変形は、見た目が気になるだけでなく、爪が割れやすくなったり、何らかの病気のサインの場合もあるため、「放置せずに早めに対策を取ることが必要」と指摘するのは、逗子メディスタイルクリニック・徳永理恵院長。そんなボコボコ爪の主な原因は大きく3つ。

原因1)物理的ストレス

爪の根本を強く推すクセがある、甘皮処理の際に強く圧迫する、ドアに挟む、足の爪の場合はきつい靴などでの圧迫など、刺激や外傷といった物理的ストレスもボコボコ爪の原因になります。

原因2)心理的ストレス

ストレスは血行を悪くし、爪に必要な栄養や酸素を運ぶ血液量を減らします。その結果、爪の成長が妨げられ、表面に横方向の溝や段差ができます。

原因3)病気

病気は内臓や血液など体全体に影響を及ぼし、爪にも変化をもたらします。その結果、爪が反り返ったり、変形したりします。一過性ではありますが、高熱を出した後、1ヵ月後くらいから変形してくることもあります。ボコボコ爪は貧血や甲状腺機能低下症などが原因で起こることもあります。

■ボコボコ爪のケア方法は?

 それでは、ボコボコ爪になってしまった時はどのような対策が有効なのでしょうか。

「ボコボコ爪は爪母(そうぼ)と呼ばれる爪を作る根元の部分に何かしらの原因が加わったことで起こります。まずはその原因を取り除くのが第一のステップです。外からの物理的な力が加わっている様なら加わらないように、栄養不足があれば栄養を補い、病気があればまずその病気を治すことが先決です。原因を放置して長く時間が経ってしまうと、“不可逆的な変化”が起こって、二度と綺麗な爪には戻せなくなってしまいます。原因が取り除かれていれば、あとは、しっかり保湿を行いながら、爪が伸びていくのを待ちます。根元で爪が作られたときの影響で変形が起こりますので、その部分が生え変わるまでは変形は続きますので、“待つ”というのも大事なポイントです」

 本来、健康な爪は、薄ピンク色で堅く、表面が滑らかで適度なツヤがあるもの。変形や変色に気が付き、思いあたる物理的・心理的ストレスがない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

記事監修/徳永理恵(逗子メディスタイルクリニック院長)

国立東京医科歯科大学医学部を卒業後、同大学形成外科所属。2010年逗子メディスタイルクリニックを開院。自然・健康・美容のまち”逗子葉山”で、生活の一部としての美容医療を啓蒙している。自分自身の美しさを引き出す『美肌プログラム』を提案し、メディカルエステ、ネイル・エクステサロンもプロデュース。所属学会/日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本サポーティブケア学会・医療アートメイク学会