ギルトの公式サイトより

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日本テレビホールディングス(以下、日本テレビHD)が、フラッシュセールサイト「グラッド(GLADD)」や「ギルト(GILT)」を運営するラベルヴィー(la belle vie)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。取得額は非開示としている。

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 ラベルヴィーの前身はグラッド運営会社のGLADDで、ギルト・グループを買収・吸収合併後の2019年に現在の社名を変更した。グラッドとギルトを合わせて550万人以上の会員数を有しており、時間限定で特定ブランドのセールを行うフラッシュセールのECサイトとしては国内最大級となっている。

 日本テレビHDは、ラベルヴィーの販売データやテクノロジーを、日本テレビのTV通販事業を含めたコンテンツ製作や、メディアを活かした幅広い顧客へのリーチ力などの強みを掛け合わせることで、シナジーの創出を期待するとしている。具体的には、日本テレビHD側はTV通販・既存EC事業のデジタル化推進や、両社の共通機能の集約と相互活用、グループ商材・サービスの販売や新商品開発・調達力の強化を、ラベルヴィー側は日本テレビHDのメディア力やクリエイティブを活かしたマーケティング力の向上を見込んでいるという。

 日本テレビHDは2022年に策定した中期経営計画で戦略的投資に1000億円をかけ、映像コンテンツから物販、イベント、生活・健康関連事業まで、コンテンツ・サービスを幅広く提供し、事業の多角化を狙っている。ラベルヴィーの買収もその戦略の一環だとしている。